セックスレスの男が妻と話し合った末に出した結論とは?「心から愛しているのに、できない」【作者に聞く】

  • 2025年4月30日
  • Walkerplus

メンズエステとは、マッサージを中心とした施術で心身の癒やしを提供する男性向けのお店のこと。
電子書籍「あの店のメンエス嬢は僕の心が読めるらしい」は、そんなメンズエステを舞台にした創作漫画。肌に触れるだけで客の心を理解できる主人公の加恋が、店にやって来た“訳アリ”な客の心を解きほぐす様を、蒼乃シュウさん(@pinokodoaonoshu)が丁寧に描く。

今回は、「セックスレスの男」。我妻一生は妻を心から愛しているが、とある秘密を打ち明けられずセックスレスに陥っていた。ある日偶然通りかかったメンズエステの看板になんとなくひかれ、加恋の施術を受けることに…。






■セックスレスがテーマの作品を描いてみたかった
最初に「脚フェチの男」を描こうと思ったのですが、それだけだとあまり共感を得られないだろうなと。そこで、「妻のことを本当に愛しているからこそ、セックスレスに陥ってしまう男」という設定にしました。セックスレスは、漫画やドラマでも夫婦の悩みとしてよく扱われています。なので共感しやすいと思いましたし、私自身このテーマで漫画を描いてみたいと前々から思っていたんです。




■嫌いになったから別れるのではなく、愛しているからこその別れ
特殊な性癖を持っていても、決して異常ではないと思います。それが犯罪に繋がる場合はもちろん異常だし病気ですが、うまく趣味や仕事につなげることができれば、個性のひとつになるのでは?ということを描きたかったんです。あとは、「嫌いになったから別れる」ではなく、「愛しているからこそ別れを選ぶ」カップルの話も描きたいと思いました。





実は離婚という結末は、最初から考えていました。しかし、読者はめでたくセックスレスを解消して離婚を回避…というラストを期待するのでは?と思うと、がっかりさせてしまうかも…という不安がありました。それにこの夫婦は、相手のことを愛しているのでなおさらです。好きだけど別れるなんてとてもつらい決断ですが、「自分らしさを大切にする」という点を第一に考えて、あえて離婚させました。



離婚したあと、ストッキングを開発する会社に転職し、脚フェチ仲間たちと仕事に打ち込む我妻。自分の性癖を隠していたときとは見違えるほど楽しそうな表情は、自分らしく生きている証拠だろう。次回は加恋のもとに、どんな訳あり客がやって来るのだろうか。今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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