「とりあえず全員ナマで」という謎ルールはなぜ!?現代では“アルハラ”発言だが根付いた理由があった!!【作者に聞く】

  • 2025年4月29日
  • Walkerplus

会社の飲み会で、店員さんがファーストドリンクのオーダーを取りに来た。「とりあえず全員ナマでいいな…」と仕切る部長の声を遮り、1人のサラリーマンが「ボクは…」と別のドリンクを注文。その場にいた全員がその発言に固まってしまう…!!今回はそんな“少し前の時代の飲み会あるある”ネタを紹介。この「最初の1杯はビール」という謎ルール、経験した人も多いのではないだろうか…?

一杯目に生ビール以外の飲み物を頼むのはNG行為だった!
一杯目に生ビール以外の飲み物を頼むのはNG行為だった! / まくべす(@maxvess3)

今では懐かしい話だが、一昔前までは最初の一杯目にはビールを頼むというのは暗黙のルールとして存在していた。この「とりあえずビール」という謎のルールは一体いつから始まったのか?「バレンタインデーにはチョコレート」という風習が日本に根づいたのが菓子メーカーの戦略だったように、「とりあえずビール」もビールメーカーの戦略なのか?…と思いきや、全くそういった経緯はなく、単に「提供が早い」「大人数の飲み会で最初の一杯が同じだと幹事も店側も楽」「全員ビールなら提供タイミングが同じで、乾杯のタイミングが取りやすい」などの理由で定着していったようだ。

もともと日本での乾杯は日本酒で行われていたものが、昭和30年代の高度経済成長に伴ってビールが庶民の飲み物として浸透。今ほどお酒の選択肢も多くなかったことから「乾杯はビール」と根づいたようだ。

今回の漫画を描いたのは、現在はWeb広告関係の仕事をする傍らでSNSに「サラリーマンのあるある漫画」を投稿しているまくべす(@maxvess3)さんである。まくべすさんに話を聞いてみた。
店員もビックリ!
店員もビックリ! / まくべす(@maxvess3)


――まくべすさんが社会人になったころに、この「暗黙のルール」は存在しましたか?

以前漫画でも描いたのですが、乾杯のグラスは偉い人より必ず下になるように…というルールがあり、取引先との乾杯ではどちらが下になるべきかが微妙で、グラスの下の取り合いのようなことが起こっていました。これは今でもたまに遭遇します。

――ほかに飲み会での「謎マナー」があれば教えてください。

以前働いていた会社での話ですが、飲み会では社長への感謝を表すために、社長の家の方角に礼をして感謝を述べる…という変なルールがありました。

――えっ!ちょっと引いてしまうくらい強烈なエピソードで驚きました。

はい…。社長本人はその場にいないのに、正直そこまでやるの…とは思いましたね。

「空気を読め」と怒鳴られた!
「空気を読め」と怒鳴られた! / まくべす(@maxvess3)

少し前までは最初の一杯にビール以外の飲み物をオーダーしようものなら、「社会人としてなっていない」という目で見られることも。ビールが苦手な人もアルコールが飲めない人も、乾杯時はビールで合わせて乾杯が終わると各々好きなドリンクを頼んでいた。現代でそれを強要しようものなら“アルハラ”で訴えられてしまう事案だ。

サラリーマンのあるあるを描いたまくべすさんの漫画「目指せ!日本一の社畜!ぬこリーマン」は、SNSにて新作が随時更新されているので、ほかの作品もぜひ読んでみて!

画像提供:まくべす(@maxvess3)

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