
モノアイの電飾や左手のポージングにもこだわりが光る、MSM-03C ハイゴッグ/モデラー・仁誠さん / (C)創通・サンライズ
“推し活”を応援するトレンドメディア「Fandomplus」では、編集部が衝撃を受けた“推しプラモデル”を連載で紹介していく。本稿では、波の表現が印象的なハイゴッグのジオラマを手掛けたモデラー・仁誠(@jinnmako)さんにインタビューを実施。制作にいたる経緯や、制作過程で最も苦労したポイント、この作品を通じて学んだことなどを振り返ってもらった。
■何度も試作を重ねて、機体と調和した自然な波の形を再現
――本作品を制作するにあたり、どのようなアイデアやインスピレーションがありましたか?
【仁誠】「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場するMSM-03C ハイゴッグを題材にヴィネットを制作しました。迷彩塗装を施し、その迷彩が活きるシチュエーションをいろいろ考えた結果、こちらの形に落ち着いた次第です。
【写真】MSM-03C ハイゴッグ/モデラー・仁誠さん / (C)創通・サンライズ
――制作過程で最も難しかった部分は何でしたか?また、それをどのように乗り越えましたか?
【仁誠】模型本体のディテールアップですね。当時はそのような改修をしたことがなく、艦船などの資料を参考に制作したのを覚えています。
――今回の制作において、最も楽しかった部分は何でしたか?
【仁誠】本体と台座の組み合わせです。先に本体を完成させ、その迷彩が活きるような台座を制作したくなって。粘土や型紙などで試作を重ね、波の形が不自然にならないよう調整し、うまく本体を溶け込ませるような台座が制作できたんじゃないかなと思っています。
MSM-03C ハイゴッグ/モデラー・仁誠さん / (C)創通・サンライズ
MSM-03C ハイゴッグ/モデラー・仁誠さん / (C)創通・サンライズ
――この作品のなかで特に気に入っているポイントはどこですか?
【仁誠】細かい部分になりますが、モノアイの電飾や左手のポージングなどが気に入っています。
――この作品を通じて、模型制作における新しい発見や学びがありましたか?
【仁誠】私自身、少しでもきれいな作品を作れるように練習中の身ではありますが、表面処理、塗装、組立など、作業は多岐にわたります。そのなかで細かいミスや修正をくり返すのですが、そうして経験を積むことで、次に活かせる技術を身につけ、少しずつですがクオリティを上げていければと思い、制作を続けています。
MSM-03C ハイゴッグ/モデラー・仁誠さん / (C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ
取材・文=ソムタム田井