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【漫画】ドアも床も血まみれでリードはちぎられて…まるでサバイバルホラー!狂暴な放浪犬を流血覚悟で保護した話

  • 2024年4月25日
  • Walkerplus

ウォーカープラスでは、ペットや動物にまつわる漫画を多数紹介している。今回はその中から、ゴールデンウィークにじっくり読みたい漫画として、ヨシモフ郎(@yosimofurou)さんと放浪犬との交流を描いた「茶々のお話」をお届けしよう。



■吠えて噛みつく狂暴犬にそっと手を出すと…一瞬で勝負がついた!
寒い冬の日、知り合いの保護団体からヨシモフ郎さんのもとへ「放浪犬を一時的に預かって欲しい」と連絡が入った。「とりあえず2日間だけ」という約束で現地に向かうと、放浪犬は人に吠えるし嚙むしで工具置き場に閉じ込めているという。

室内からはギャンギャンと吠える声が聞こえてくる。覚悟を決めて工具置き場に入ると、鳴き声がやみ静まり返る。周りを見渡すとドアも床も血まみれで、犬は檻の中におらず革紐のリードもちぎられていた。一体どこに行ったのか?と思った瞬間、暗闇から「ヴヴヴヴ~」と唸り声が聞こえてきた。

そこにいたのは思った以上に小さくやせ細った犬だった。ヨシモフ郎さんは「挨拶してみよう」とゆっくり手を出すと、「コワイ、キライ」と歯をむき出して威嚇する。さらに手を近づけて首元をなでなですると――?

■なでると「すきぃ」モード全開。本当は人間に甘えたくて仕方がなかった
ヨシモフ郎さんは放浪犬を無事保護し、その後4カ月一緒に暮らすことになる。当時の様子を伺うと、保護団体から連絡が入ったときは、たまたま時間に余裕があったから依頼を引き受けたという。

「自分が飼ってる犬は『ドベとノラ』の2匹だけです。犬猫の預かりも基本的にしてないのですが、今回のようにご縁があったりする場合は短期間だけ預かることもあります。犬は今まで6頭ほど、猫は13頭ほど保護したことがありますが、半分以上はノラが拾ってきた子たちです」

牙むき出しで声も大きかった放浪犬は、現場の惨状も相まって、普通に「怖いな」「噛まれたらイヤだな」と思ったものの、挨拶してみたら想像以上にちょろかったとヨシモフ郎さん。

「そんなにちょろくていいの?と思うと同時に『絶対人間に飼われてた子だな』とも感じました。吠えていたけど本当は人間に甘えたくて、助けてほしくて仕方なかったんだなと」

犬を保護するのは正直お金も手間もかかるが、自分に余裕があるときはできる範囲、無理のない範囲で手伝っていきたいという。

「普段から犬や猫の保護活動をされている方には、本当にすごいことだなと深い尊敬の念を抱いています。そのお手伝いが少しでもできればうれしいです」

世間では、保護犬の里親への関心は高まっているが、“保護犬の新しい家族が見つかるまで”どのように過ごしているのかは意外と知られていない。その隠れた活動に焦点を当てるべく本作は描かれた。ヨシモフ郎さんは「たくさんある家族の、たったひとつの“ご縁の話”ですが、読んでいただければ幸いです」と締めくくった。

放浪犬は茶色い犬だったことから「茶々」と名付けられた。茶々はトラウマを抱えていて、ヨシモフ郎さんの姿が見えなくなると、激しく鳴いたり、吐き戻すようになる。切なくも温かい茶々とのエピソードは著書「ドベとノラ」(2巻)にも収録されている。ゴールデンウィークにじっくり読んでみてはいかがだろう。



取材協力:ヨシモフ郎(@yosimofurou)

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