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自販機で水を買ったら…出てきたのは「液体の猫」?ネット上でささやかれるフレーズから生まれた創作漫画【作者に聞いた】

  • 2024年4月16日
  • Walkerplus

もうすぐでゴールデンウィーク。せっかくの休みだから、思いっきりリフレッシュしたいもの。もし家でのんびり過ごす予定なら、猫漫画で癒やされてみるのはいかが?本記事では、猫好きさんにおすすめの猫漫画を紹介する。

今回紹介するのは、林場琉賀(@hayashiba8848)さんの創作漫画「自販機で水を買ったら猫が出てきた話」。女の子が自動販売機でペットボトルを購入したところ、その中身が液体状の猫だったという奇妙な出来事から始まるシリーズ作品だ。女の子は「猫だ…!」と喜ぶが、自在にカタチを変えるその姿に、友人からは「猫、そんな形にならねぇよ」とツッコまれる。そんな謎だらけの「水猫」と女の子の日常を描いた本作について、作者の林場さんに伺った。



■「猫は液体」おなじみのフレーズから生まれた作品
林場さんによると本作の着想はもちろん、ネコの異様な柔軟性を表した「猫は液体」というフレーズで、「じゃあ本当に液体な猫がこの世に存在していたらおもしろいのではないか?」というところから始まった。ちなみに、この作品での水猫は猫なのか液体なのかわざと定めていないとのこと。なんともふにゃっとしたキャラクターがユーモラスで魅力的だが、自身の猫の好みが影響していると語る。

「もともと顔がぷくぷくで毛玉みたいな、かつ足の短い猫が好きで……。マンチカンとか、気づいたらそんな猫ばっかり見たり追ったりしていたのが影響したのか、自分の描く猫は餅みたいなフォルムが多めです。水猫自体も一応フォルムなどはマンチカンを参考にして描いていたので足が短めです。液体の一面も持っているので伸びますが。あとは液体の一面も見せるために、表面張力といった水で見られる現象をあらためて調べたりして参考にもしています」

本作で林場さん自身がお気に入りのシーンは、#3の1ページ目3コマのあり得ないくらい伸びているところだという。

「『まあ液体だからこのくらい伸びるか』や『伸び過ぎ』とか『うちの猫はこのくらい伸びることがある』とかいろいろな感想を持たれそうだな、と思いながら描いていました。この作品の猫は液体でもあるためいくらでも誇張した表現ができますが、たまに誇張を超えている写真がSNSなどで流れてくると『やっぱ猫は液体なんだなぁ』と思ってしまいます」

林場さんは「魔女とオナベと○△□」などの作品をpixivで公開しているが、それらの作品とは異なり本作はSNS用漫画として制作した。制作にあたっては、コマ周りに水色を使ってみたり、4コマでサクサク読めるようにしたり「気負わず軽く読めるように」を意識したという。

「どのようにしたら見てもらえるか、入りやすいかをとにかく考えて組み立てていきました。特にキャラビジュアルに関しては、水猫がキュルキュルした猫の顔ではない分、飼い主の女の子をかわいく描いて差をつけてキャラクターを立たせることを意識しました。どちらも別々の違ったかわいさがあっていいコンビになったのではないかと思っています」

林場さんのX上ではpixivにはまだ掲載されていない話も公開されている。実は水猫ちゃんが自販機に至るまでの流れなど用意していた展開やネタはたくさんあり、本作の続きは気長に待ってほしいとのこと。最新話はXで#日曜日の水猫で検索すると読むことができる。またpixivではほかにも読み切り作品も公開しているので、人と、人じゃないものたちの日常のドタバタが好きな人はぜひ読んでみてほしい。


取材協力:林場琉賀(@hayashiba8848)

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