同じ敷地の中で別世帯で暮らす「敷地内同居」。義父母と会わずに生活することもできるけれど、まむさんの義母はちょっぴり過干渉だった。孫が生まれてからはフィーバー全開！早朝6時半から回覧板とおかずのおすそ分けを届けにくるほど。以降、義母は「8時～12時、13時～17時、19時～21時は嫁の家で孫と触れ合う」というスケジュールで、嫁の家のインターフォンを鳴し続けた…。こうして、寝かしつけたい(嫁も寝たい)新米嫁vs孫に会いたい義母とのバトルを描く、まむとゆんず(@mamu_yunzu)さんの「お義理さんといっしょ」をお届けしよう。
■そんな頻繁にくる!?赤ちゃんの寝かしつけができない上に嫁もすっぴんボロボロの姿!!
義父母との敷地内同居が始まった1日目。初孫に会いたい義母は、早朝6時半に嫁宅を突撃訪問！回覧板と作ったおかずを持ってきた。次は8時「孫は起きているか？」と聞く。そして、上がり込んだらなかなか帰らない。帰っても、またすぐにインターフォンが鳴って、お昼寝をさせたいのにウトウトしていた子どもも起きてしまう。「勘弁してくれ！」と嫁はスマホとインターフォンをオフに。「ようやく眠れる」と寝かしつけていると、窓際に黒い影と「コンコンコン」という音が…。「カラスか？」そう思ってカーテンを開けると、そこにはおすそ分けを持った義母が家の中を覗いていたのだった！
初日から義母のパワーにノックダウンしたまむさんは、「これは、旦那に一言物申さねば」と、夫の帰宅を待った。しかし、「ただいま」と帰ってきた夫の後ろから隠れるように玄関へ入ってくる義母の姿が…！
■義母に学んだ「相手が遠慮しないなら、こちらも遠慮はしない」ゴリラ理論!!
今回は、パワフルな義母と戦い続けるまむさんに制作のきっかけや義母との関係性について話を聞いた。
――ものすごい強烈なキャラクターのお義母さんですね。本作を描こうと思ったきっかけを教えてください。
大変だったころの思い出がいつまでも脳を巡り、闇落ちしそうだったので、ならばその思い出を楽しく塗り替えてしまおう！と、ギャグ漫画として描き始めました。当時は「何クソ」と思っていたことも漫画にしたことで気持ちが楽になり、義母との生活を楽しめるようになった次第です。
――お孫さんが生まれて、かわいくて仕方がない様子です。悪い人ではないようですが、距離感が近いですね。お義母さんとの付き合い方で学んだことがあれば教えてください。
私がここで快適な暮らしを手に入れるためには、よい嫁の皮を脱ぎ捨て、義母に本音でぶつかり合わなければいけないんだと学びました。「相手が遠慮しないなら、こちらも遠慮しなければいいんだね！」と、ゴリラ理論で生きています。
――本作の見どころ、注目ポイントを教えてください。
段々パワフルで筋肉質になっていく義母と、その義母に段々適当に対応できるようになっていく私の薄情さを見ていただけるとうれしいです。
――今まで一番強烈だったエピソードがあれば教えてください。
私の家にアポ無しでお友達を連れてきて、「さあ、今すぐ家の中を見せろ！」と言われたことです。寝起きすっぴんの状態で、知らない人たちに掃除をしていない小汚い部屋をツアーしたのは貴重な体験でした。
――描き方で気をつけていることはありますか。
できるだけポップに後味よく描きたいと思っております。
――そのほかには、どんな漫画を描いていますか。
ブログ「まむの巣」やInstagram(@mamu.0801)で漫画の投稿をしています。今回掲載していただいた「お義母さんといっしょ！」のその後のお話も描き始めたので、覗きに来ていただけるととってもうれしいです！
新米嫁だったまむさんは、窓際に「寝かしつけ中です」とクマのぬいぐるみを置いて対応することに。しかし、義母も負けてはいない！帰宅する夫の後ろからついてきたり、別の窓から中を覗いてくる姿は、さながらホラー映画のワンシーン！義母と嫁の戦いは、この日を境に徐々に激しさを増していく。
取材協力：まむとゆんず(@mamu_yunzu)
