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天井までゴミがびっしり!床にはカサカサに乾いたGのミイラ!?が出る家に住む祖父母「大丈夫!」「汚くない」と言い張るゴミ屋敷と対決【作者に聞く】

  • 2024年3月27日
  • Walkerplus

天井まで積み上げられたゴミ。床からはミイラになってGが出てくる。祖母の認知症が始まっていらない物まで買うようになり、生物は腐敗、浪費が止まらない!そして、買った物は捨てられない祖父。90歳を超えた祖父母の家は戸建てではなく賃貸物件ということもあり、立ち上がった漫画家・西園フミコ(@fnishizono)さんの実録漫画「ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話」を紹介するとともにインタビューを行った。

■「ゴミ屋敷をなんとかしたい」家族でも干渉しにくい、片付けられない問題
「高齢になった祖父母の環境を改善したい」と、介護問題とともにゴミ屋敷の大掃除を決行。そのリアルな実体験をESSEonlineでスタートすると大きな反響を集めた。

祖父母の「介護問題」をきっかけにゴミ屋敷と向き合うことになった西園さん。もともと片付けることが苦手だった祖父母。天井まで積み上がったゴミと悪臭の中、布団を敷いたわずかなスペースで生活していた。

90歳をすぎて祖母の認知症が進み、必要のない物まで買い物をするようになる。足の踏み場もない家の中で、さらに物が増えていく。腐っていく食品。無駄な支出。なんとかしなければ、と立ち上がったものの「大丈夫!」「汚くない」と、片付けられない人は今の環境を変えたくないの一点張りだった。

■強制的な片付けや引越しは関係が悪くなるだけで、根本的な解決にならない
今回は、西園さんに制作秘話など大変だったことなど話を聞いた。

――今回、ゴミ屋敷を片付ける実体験を描こうと思ったきっかけを教えてください。

(大変すぎて一周回って)ちょっとおもしろく感じた体験だったのと、ゴミ屋敷片付け作業後にドロドロになっていたところ、業者さんから「ふつう依頼者の人は一緒に片付け作業はやらないんですよ」と言われ、「え!やらなくてよかったんですか!?」「漫画にでも描いて元とっちゃおうかしら…」と思ったのがきっかけです。

――祖父母の家がゴミ屋敷になってしまった原因は、何だったのでしょうか?

祖父母はもともと片付けや問題解決が苦手だったり、老いや孤独、認知症などいくつか原因があるように考えています。

――引越しや片付けを提案をしましたが、なかなか説得に応じてくれなかったようですね。結果的にどのように解決しましたか?

具体的にどう解決したのかは漫画を読んでほしいのですが、結局はドクターストップであったり、時間が解決したりということが多かったように思います。「強制的な片付けや引越しは関係が悪くなるだけで根本的な解決にならない」と介護関係の方にアドバイスももらっていたのでギリギリまで本人たちの意思を尊重したつもり…ですが、本人たちは迷惑だったかもと思います。

――祖母の認知症も進んでいて、ご苦労が多かったと思います。家族(祖父母)と接してみて、どのような思いでしたか?

片付けや介護に感謝はされないだろうと予想はしていたのですが、基本的に何を言っても否定形で返ってくるコミュニケーションはしんどかったですね。祖父母への理解は深まりました。

――本作を通して伝えたいことがあればお願いします。

「困ったらプロを頼ろう」「老い支度は早めに話し合い」でしょうか。似た境遇の方の慰めや後押しになれれば幸いです。

――そのほかにどのような漫画を描いていますか?

「ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話」は単行本になりました。描き下ろし漫画のほか、ゴミ屋敷清掃業者の方や精神科医の先生のコラムも収録してますので、ぜひ!また、地方創生&多文化共生マガジン「カラふる」で「ビビっとくる日本全国おみやげ日記」を連載中です。SNS等フォローしてもらえればうれしいです。

取材協力:西園フミコ(@fnishizono)

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