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女優の新田さちか「物作り、お芝居、体験、さまざまな私を通して一緒に今の瞬間を楽しんでいきたい」

  • 2024年1月31日
  • Walkerplus

女優として映画、CM、ドラマ、バラエティと幅広く活躍する新田さちかさん。2023年には所属事務所を退所、個人事務所を設立した。そんな新田さんに昨年の振り返りと今年の意気込みを聞いた。

■「2024年はお返しできるようにしていきたいです」

――所属事務所を退所されて、個人事務所を立ち上げられたことが話題になってましたが、2023年を振り返ってみて印象的だったことを教えてください。

一番大きかったのは環境の変化で、会社を立ち上げたことです。心底信頼できる方々がいる大好きな事務所を辞めたいという気持ちは全くなく、ふと自分の人生を振り返ったときに、漠然と思い描いていた夢に挑みたいと思い、飛び起きるようにご相談し、旅立つことを応援していただきました。

そこから、決算に間に合わすために急いでハンコを作って登記をして、とんちんかんなりに市役所通いの生活が始まって、オフィスを決め、会社のホームページの窓口を作って整えて。そういう会社としての段取りが落ち着いたタイミングで、ようやく求人募集をしました。気合いだけでもと、立派に1次、2次、3次面接をさせていただきました。

私は3次面接のみの参加ですが、1次も2次もしっかり向き合わせていただきました。一般のご応募から社員さんとして採用させていただくのは初めてで、会社としてようやくスタートできたような感じがあります。

それまでの半年は、仕組みを作っていくことに精一杯で、その間にも芸能やクリエイティブ、経営、何役もの自分がいました。とはいえ体はひとつじゃないですか。なので、目まぐるしい日々を言い訳に、どれかひとつに専念するよりもやはりスピード感に波が出ました。

それからは、今年発表したいことに向けての準備期間でしたね。独立して改めてみなさんに支えられていたことを感じる日々だったので、2024年は周りの方々に少しでも納得していただける結果を出していきたいです。それが支えてくださった方へのお返しにつながっていくのかなと思っています。

――今年はどんな年にしたいと思っていますか?

去年から今にかけて準備してきたことを形にする年にしたいです。新しい環境であまりに目の前のことにいっぱいすぎたので、もう少し戦略的に動いていきたいです。

お仕事をしているようで趣味だったり、趣味の延長線上がお仕事だったりしているので、プライベートでは変わらず好きなことに真正面から取り組んでいきたいと思っています。

――新しいことが気になるのですが、お話できる範囲で教えていただけますか。

新しくリリース予定のものがあります。今はsachat(サーシャ)というアパレルブランドをさせていただいてますが、自信とまでは言わないけれど、何かのきっかけ、いい1日の出来事のきっかけになるようなものをより一層発信していきたいです。今まで以上にコンセプトの構築にはかなりこだわりました。

例えば綺麗とかかわいいって意外と作り込もうと思えば作り込めると思うんです。でもどこか洗練された雰囲気や柔らかさは、すぐに作れるものじゃないと思ってて。その人の経験値の凝縮だったり、積み重ねで生まれるものだと思うので、その内のひとつになれたらとか、そこを一緒に目指しませんかといった立ち位置のものにしたいと思っています。デザインだけでなく、全工程を手がけておりますので、自信を持ってこだわりきってるっていうことを伝えたいです。

――女優としての新田さんを見たいファンも多いと思いますが、今後はどんな役柄に挑戦したいと思いますか。

自分に合っているキャラクターはもちろんのこと、意外性のある役もやってみたいなと思っています。

ちょっとサイコパスだったり、めっちゃ毒を吐くじゃないけど、そういうのも面白そうだなと思います。私は癖のある役のほうが演じやすいのかなとか思っています。

■「腸の中まで超ポジティブなことに驚きました」(笑)

――今、夢中になっていることはありますか?

もともと家族が健康ヲタクだったので美容と健康は得意ジャンルなのですが、その派生で、体の検査にはまっています(笑)、去年はかなり腸内環境の波があったので和食中心から始まり、発酵食品もマイブームになりました。酒造へ行って酵母菌を観察したり、醤油の蔵元へ行って麹についてのレクチャーをしていただいたり、今は塩、みりん、酒、麹、味噌ほとんどが地元のオーガニック無添加のものです。

先日腸内検査を受けたのですが、自分のマインドに関わるところも腸内検査でわかったりするんですよ。例えば、幸せホルモンと言われてるセロトニンとかドーパミンが私はマックス値だったんです。腸の中まで超ポジティブなことに驚きました(笑)。

先月、石川県観光大使に就任したのですが、大使として自慢すると、石川県は美肌県ランキング連続1位で、降水確率が高いことはさながら、発酵食品やおいしいお水お米、食生活も相まって美容に溢れた県なんです。

――最後にメッセージをお願いいたします。

今借りているオフィスでは毎日違うキッチンカーが来たりと、出社すれば大体ランチの時間にきちんとお昼ご飯が食べられる。外に出ればすぐカフェの珈琲で息抜きができる、久しぶりの規則正しい生活、何だろう、働いている感というか、憧れのOLさん生活を味わっている気がします。社員さんの環境を整えるべく、引越しが決まったので、残りのオフィス生活を楽しみたいです(笑)。

自分が何者と言われると『何でも屋さん!』と言ってしまいたいほど幅広くお仕事をさせていただいています。昔から自分に対しての理想像が強く、苦手なことをひたすら克服してきたからか、これといって苦手なものも多くはない一方で、ずば抜けているものもありませんでした。良く言うと、何でもできちゃいました(笑)。

謙遜ではないですが、私は自分のことを特別と思ったことは一切ないです。見た目も含めて突出したことってあると思ってないんです。すべて普通でつまらない。でも、日々とっても胸アツというか、心が活き活きしています。根拠のない自信というか、無条件で不変です。

朝起きたら青空だった、外に出たら空気がおいしかった、お弁当のお米が好きな硬さだった、通りすがりの猫がかわいかった、手を繋いでいるおじいちゃんとおばあちゃんがいた、なんか今日はたくさん笑った、おいしいドーナツ屋さんを見つけた、教えてもらった曲の歌詞が深かった、そんな小さな幸せの発見のおかげです。

その背景にはいつも、「みんなに共有したい!」があったような気がします、そしてそれをのびのびさせていただいている。応援してくださるみなさまの存在に感謝しています。伝えたいことは、「いつもありがとうございます」の一言に尽きます。

これからも、新田さちかとして、物作り、お芝居、体験、さまざまな私を通して一緒に今の瞬間を一つひとつみんなで楽しんでいきたいです。

撮影・取材・文=野木原晃一

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