大分県立美術館(OPAM)の開館10周年を記念した「LINKS - 大分と、世界と。」が現在、同館1階展示室Aと3階コレクション展示室で開かれている。(大分経済新聞)
「日展三山」の伝説の3点も展示
4月24日の10周年を記念した特別展。作家同士の交流や作家と作品との出会いが生んだ「つながり(LINKS)」をテーマに、黒田清輝、岡本太郎、東山魁夷、ポール・セザンヌ、クロード・モネ、パブロ・ピカソらの国内外の名作約180点を展示する。第一部(1階)に洋画、第二部(3階)に日本画を並べ、前期(5月21日まで)と後期(5月23日~6月22日)に分けて展開する。
第一部には、黒田清輝の「パリー郊外(雪景)」、モネの「アンティーブ岬」、岡本太郎の「燃える人」など初期洋画から戦後の前衛美術までの作品を展示。大分の洋画家佐藤敬や吉村益信らの作品も紹介する。ピカソ作品は前後期で油彩画「鳥籠」「黄色い背景の女」2点と陶器7点。後期にはスペイン内戦時のゲルニカ爆撃をテーマとしたタペストリー「ゲルニカ」も登場する。
第二部では、1964(昭和39)年の日展で話題となった、杉山寧と?山辰雄の同名の作品「穹」、東山魁夷の「冬華」を展示。杉山の月光に浮かぶスフィンクス、高山の紺碧の夜の月、東山の白景色の太陽と、タイトルやテーマが偶然に似通った「日展三山」の3点を並べて展示する(?山の「穹」は前期のみ)。
開館時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=1,400円、大学・高校生=1,200円、中学生以下無料。6月22日まで(5月22日休館)。