
青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。
■#26「前進の予兆(仮)」
人より“寒いセンサー”が発達しているため、ヒートテックの上から更に半袖、長袖、ニット、激厚ダウンを着て生活をしている。オシャレをしている場合ではないのだ。寒いと生活が過度に制限される。Uber Eatsとタクシーにどれほど無駄な出費をしているのだろう。歩け、私。
最近はもう「よいお年を〜」を始めた。1年があっという間で、でも振り返ると案外いろんなことがあった。そういえば、去年の今頃はまだ「花束オオカミ」のオーディションを受けている途中だった。
去年が終わる頃、この1年で特に何かを得た実感がないと焦っていた。新たなスキルの取得も、目に見える前進も全く感じられなかったし、無意識に“何か”を吸収できていたぞ!みたいな感覚もなかった。
恥ずかしくてどこにも書いてないと思うけれど、仕事面での座学とインプット不足だなと今年の下半期にやっと気がついて。演技でもバラエティでも書きものでも、これが正解なはずだ!と進むより、触れることの無いようなものでも一旦見てから、もし合わなかったら、それらを捨てて元の考えに戻ってくる方がいいのでは?と思うようになった。マジこれ進歩だと思う。
それでここ5ヶ月くらい、自分に関係の無さそうなジャンル、例えばお笑いや、興味の無かったアニメや漫画を観たり、自分の“好き”の範囲をいかに広げられるかを試していた。その結果、やっとゆっくり動き出してきた、いや動くために身体を起こす体制くらいにはなってきた気がする。
ちなみに、来年からダンス教室に通うことにした。かつてマネージャーNGが出るほどのダンス音痴が、ひとつの作品のための特訓がキッカケでここまで変わるとは思っていなかった。
■不安か期待か分からないドキドキと共に過ごしています
毎年、年始に“今年達成したい目標”を日記に書き出して、できたら丸をしている。2023年は思ったよりだいぶ丸を付けられた数が少なかった。見てみると、今はもういらない目標もたくさんあったし、もうすぐ丸が付けられそうなものもあった。もう来年の目標も書き始めているけど、それが珍しくはっきり1つのジャンルに偏っている。興味の範囲が狭くなってきた兆候なのか、それともやりたいことを絞れてきた証なのか、どちらだろうか。
今年も残り3週間と少し。来年はご報告や、かなりうれしいお知らせなどがあるかと思います。最近は不安か期待か分からないドキドキと共に過ごしています。
新しいことをしてみたり、緊張する場面があるということは、まだ成長部分が大きく自分に期待できるということ!そう言い聞かせながら、来年に向けて頑張っていくよ〜。ゆっくり今年を締めて行きましょうね。
■【ヒトコト】
めっちゃ私用なエッセイになってしまった自覚アリ。“中川鼓舞用文章”すぎ。というのも、次回が年内最後のエッセイなのに、書きたいことがあったのです。変なタイミングで今年を振り返ってしまった。
このエッセイを読んでいる方へ
きっと8割以上が、今年私を知って下さった方だと思います。2023年、中川に出会っていただきありがとうございます!今年は特に価値観が変わった年、だったなと。ここ10年で1番くらいに何かが今までと違う気がします。よき意味で。
これは絶対に、今年中川を見つけていただいた皆さんのおかげです。引き続き、無理のない程度に、ぼちぼちと、応援よろしくお願いします(たまに思い出してもらえるだけでうれしいです)。