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イタリアンベーカリー「プリンチ(R)」からワンちゃんとの食事の時間をハッピーにする犬専用パンが登場

  • 2023年11月28日
  • Walkerplus

スターバックスが運営し、イタリアの食文化を楽しめるイタリアンベーカリー「プリンチ 代官山T-SITE」に、初の犬用のパン「カーネ フォカッチャ」が誕生した。ペットフーディストというペットの食事のプロが監修し、安心して与えられるパンを目指したこの商品。開発には長い時間を要したのだとか。開発までの秘話にせまった。

■きっかけは飼い主と愛犬を見守るコメッサの愛情
プリンチ(R)の単独店が位置する代官山T-SITE(東京)は、ペットフレンドリーなスポットとして地域の人に親しまれている場所。プリンチ 代官山T-SITEにも毎朝、近所の人たちが散歩がてら訪れ、テラス席で愛犬とともに朝の時間を楽しんでいる。テラスでくつろぐ飼い主や愛犬たちと毎日触れ合う日々のなか、コメッサ(従業員)たちはひとつの思いを抱いたという。

「飼い主さんがワンちゃんに安心してあげられるパンを提供したい!」

その想いをきっかけに「カーネ フォカッチャ」の開発がスタートした。
「ワンちゃんの健康のために人用のパンをあげるのを飼い主さんは我慢されています。またワンちゃんも我慢している姿を見て、一緒に楽しめるものがあるといいねというところから始まりました」と語るのは、ストアマネージャー(店長)の小西さん。

小西さんはテラス席に出ると、お客に挨拶をするだけでなく愛犬たちにも名前を呼びながら声をかける。プリンチ(R)はパンが並ぶショーケースをはさみ対面で販売するスタイル。おすすめのパンは?これはどんなパン?と、お客とコメッサの会話は自然と増え、笑顔が生まれていく。「そこがプリンチ(R)らしいところで、コミュニケーションを大切にしています」と、普段からお客をよく見ているからこそ生まれたパンなのだ。

お客との会話の中で「ワンちゃん用のパンが欲しい」という要望もあったと言い、「安心してあげられると喜んでくださる飼い主の姿に、プリンチ(R)のパンを通じてそんな瞬間が作れることがとてもうれしい」と、小西さんをはじめコメッサのみんなも喜びにあふれている。

■ペットフーディスト監修の安心でおいしいパンに
とはいえ、ペット向けフードの開発はお店誕生以来、初めてのこと。そこで、犬たちの健康を第一に考え、同じく代官山T-SITEにお店を構えるホリスティックな犬の専門店「GREEN DOG」のペットフードディストにパンの監修を依頼。ペットフーディストとは、栄養学、ペットフード、病気、薬膳などさまざまな食事に関する知識を持つ、日本アニマルウェルネス協会の認定資格だ。

「食は口から入る愛情です。ワンちゃんが言葉にできない分、いかに飼い主がくみ取って、私たちがそれを提供できる商品が作れるかが大切です」と語るのは、ペットフーディストの榊田さん。犬にもアレルギーがあり、食事によっては口の周りが赤くなったりおなかを壊したりすることがあるそう。
「だから材料はシンプルな方がいいんです。塩と上白糖は使わないでほしいというオーダーにもプリンチ(R)のシェフさんが応えてくださり、ワンちゃんの好きなトマトを具にしたパンができました」

そうして誕生したのが「カーネ フォカッチャ」(1カット240円※税込み)だ。塩は使わず、上白糖の代わりにてんさい糖で自然な甘味と風味を加え、少量のオリーブオイルをプラス。生地にトマトペーストを、具としてドライトマトが混ぜられている。
「カーネ フォカッチャのように人と同じ感覚のワンちゃん用のパンはなかなかありません。飼い主と一緒にパンを食べられて犬たちがすごく楽しそうで。それってすごくプライスレスで心豊かにすることだなと思います」

■職人の手仕事から生まれるおいしさを届けるために
「人用のパンとワンちゃん用のパンが並んで売られていて、一緒にパンを楽しんでもらうことを想像しながら作りました」とは、開発を担当したプリンチ(R)のシェフ渡辺さん。フォカッチャにしたのは、イタリアンベーカリーらしいパンであり、また犬用パンに望ましいシンプルな材料で作れるから。

渡辺さんによると、まずは使ってよい食材など、ペットフードに関する知識を学ぶところからスタート。形状、具、味…ひとつひとつ吟味し、改良を繰り返したという。

なかでも、いかにカロリーを控えるかという点がとても難しかったそう。
「強力粉ではカロリーオーバーになってしまい、満足な量を食べてもらえません。そこで、たんぱく量が多く膨らみの良い最強力粉を使うことでカロリーオフしつつ、ボリュームを出しました。市販のワンちゃん用のパンにはないくらいトマトがたっぷり入ったパンになっています」

ペットフーディストの榊原さんによると、体重5キログラムの犬の1日の摂取カロリーは328~398kcalで、おやつは食事の10~20%が目安。カーネフォカッチャは1カット15グラムで約35kcalなので小型犬にも安心してあげることができる。

また、栄養面だけでなく、人用のパンで使っているブドウやチョコレートなど、犬が中毒を引き起こす食材が混入しないよう清掃を徹底し安全面にも配慮。あえて簡易包装にしたのも、「散歩途中にちょっと1本買ってあげようかな、そんなニーズに合ったスタイルにしています」と、お客と愛犬たちの時間を彩るものになるようにと願っているからだ。

コメッサ、ペットフーディスト、シェフ…たくさんの愛情から生まれたカーネ フォカッチャは、「好き嫌いがはっきりしているこの子が食べてくれました」(5歳・マルーティ)「普段はたんぱく質系のおやつが多いのですが、塩を使っていないので安心してあげられます」(2歳・ミックス犬)と、プリンチ 代官山T-SITEを朝の散歩コースにしているお客にも好評だ。

散歩途中にふらりと立ち寄り、焼き立てパンとコーヒーとともに愛犬と一緒に過ごす時間を楽しもう。



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