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SDGs週間!日本科学未来館で “SDGsな未来を考える”ワークショップ開催

  • 2023年10月12日
  • Walkerplus

子供たちが “SDGsな未来を考える”ワークショップが2023年9月23日と24日の2日間に渡って開催された。そのイベントの様子を伝えていく。

■今年で8年目を迎えた“SDGs週間”
SDGs達成目標の2030年に向けて、いま世界中で社会課題の解決に取り組んでいる。SDGsという言葉を目にしない、耳にしない日がないくらいだ。

国連でSDGsが採択されたのは、2015年9月25日。この9月25日を含む1週間を“SDGs週間”といい、2016年から始まり、今年で8年目を迎える。この1週間はSDGsへの意識を高め、行動を起こすきっかけになる取り組みが世界中で行われている。

日本では、東京・江東区青海にある日本科学未来館で、9月23日と24日の2日間に渡って、子供たちが“SDGsな未来を考える”ワークショップが開催された。たくさんの親子連れが来館し、大盛況となった。

■“SDGsな未来を考える”2つのワークショップ
1つ目は、古くなった展示をアップサイクルするワークショップ、テンジのカケラ工房だ。11月に新展示が公開になるため、8月末に終了となって取り外された厚さ5ミリのアクリル素材を使って、キーチャームやアクセサリーなど、自由な発想でハンドメイド。参加無料でその場で申し込める気軽さもあり、海外の方から年配の方までさまざまな方が参加した。なかには、展示のカケラを見ただけでどこに設置されていたものか言い当てる子も。長く未来館で愛されてきた展示が新たに生まれ変わり、参加者一人ひとりの記念品となった。

2つ目は、キミのロボット工房。11月に公開される新展示のテーマの1つ“ロボット”を題材に、子供たちが「未来にこんなロボットがいたらいいな」、「未来の相棒はどんなロボット?」とアイデアを大きく膨らませた。

子供たちが考えたのは、倒れている人を助けて病院に運ぶロボット、災害時に安全な場所へ人を誘導するロボット、介護を手伝ってくれるロボットなどなど。実現したら社会課題が解決して未来が明るくなるアイデアばかりだった。

簡単なプログラミング体験を通じて、ロボットが実際に動く仕組みも学びだ。直進、右へ曲がる、手の上げ下げなど、一つひとつの動作をプログラミング言語を用いて文章にする作業では、どの親子も真剣に話し合っていた。

お母さんと参加した小学6年生の男の子は、「学校で教えてもらうプログラミングに比べ、より本格的でおもしろかった。あきらめずに最後まで挑戦し、ロボットが動いたときは感動した」と感想を述べた。さまざまな課題解決や未来社会づくりに向けて、アイデアを考え、SDGsな未来を自分ごとに感じられる体験だったのだろう。

■7年ぶりの日本科学未来館の大リニューアル!
日本科学未来館では、最新テクノロジーから日々の素朴な疑問、地球環境、宇宙の探求、生命の不思議まで、現在進行形の科学技術を体験できる。常にさまざまなイベントが開催され、公式サイトから申し込み可能だ。

建物内に入ると、最初に頭上に掲げられた巨大な“ジオ・コスモス”に目を奪われる。デジタルで表現された地球のありのままの姿を映し出す巨大な球体である。私たちがこの美しい青い惑星に暮らしていることを実感し、地球が抱えるさまざまな問題と向き合える場になっている。

そして、2023年11月22日(水)、7年ぶりに大リニューアルされる常設展示物がいよいよ公開。テーマは、“ロボット”、“地球環境”、“老い”の3つ。“ロボット”は2つの展示空間に分かれ、合わせて4つの常設展示が誕生する。ロボットが生活に溶け込んだ未来の街を探索する体験や、最新研究の紹介、ロボットとのふれあいながらロボット技術とどのように向き合っていくのかを考える。

“地球環境”では、気候変動をはじめとした環境問題について、私たちに何ができるのかを探究する。“老い”では、加齢による身体変化を疑似体験し、自分自身の老いとのより良い向き合い方を探る。

日本科学未来館は、ただ見るだけでなく、体験できるワクワクする場がたくさんあった。来館すると、課題を自ら見つけ、その解決に向けたアイデアを探るきっかけになり、STEAM(スチーム)の土台が育まれる。来館者同士が未来について意見を共有したり、お互いに考えを深める場にもなっている。大リニューアルされる展示物がとても楽しみだ。

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