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ヤンキーの夫は就職できるのか!?夫婦の決断が光る「どちらかの家庭が崩壊する漫画」【作者に聞いた】

  • 2023年9月27日
  • Walkerplus

よい夫、よい父というのはどんな存在だろうか?人によってその答えはさまざまだろうが、気立てのよいきちんとした職業についているエリート夫と、ギャンブル狂で無職なヤンキー夫のどちらを選ぶか?と尋ねられたら、多くの人がエリート夫を選ぶのではないだろうか。

しかし、そのエリート夫は子供の夜泣きの対応に追われる妻の隣で爆睡し、自分で取りに行けばいいのに「オレの箸どこにあるの?」と発言する。おまけに、約束なしに突然やってくる母がついてくる。一方ヤンキー夫は家事育児に積極的に関わり、その母は妻の味方をしてくれる…となると少し雲色が変わるかもしれない。

2つの両極端な家庭のどちらかが崩壊するというコンセプトの横山了一さんの「どちらかの家庭が崩壊する漫画」。2022年12月にX(旧Twitter)にて「大晦日にどちらかの家庭が崩壊する漫画」として連載をスタートし、どちらの家庭が壊れることになるのか、その展開に注目が集まった。連載開始当初から「ゴンが就職してくれれば安泰なのに」という声があがっていた毒山(ぶすやま)家。ギャンブルに明け暮れていたゴンがついに、仕事を探すことを決意するのだが…。

ゴンは職場で揉めてしまい、あっという間にクビになってしまう。そんな夫を見かねて、妻の海(マリン)は「しっかたねえな〜、とりあえずあーしが働くわ!」と言い出し、ゴンが主夫になることに。ゴンと海(マリン)、それぞれができることをすることで、1つの家庭を一緒に作り上げているのがわかるエピソードだ。作者の横山さん自身はどうなのだろうか?妻で同じ漫画家である加藤マユミ(@katomayumi)さんを交えて、話を聞いた。

■いい意味で「いい加減」なのが夫婦円満の秘訣?
――以前、加藤さんに横山さんに対して「産後の恨み」がないか伺い、そういったことはないという話を聞きました。しかし、育児のことや家のことで意見が分かれるということはあると思うのですが、どうやって解決していますか?

【横山】いい意味でいい加減なんですよ、僕ら。

【加藤】正直あまり向き合ったことないですね。

【横山】夫婦喧嘩はないですね。喧嘩は息子と僕、もしくは息子と妻。トラブルメーカーが1人いると、そっちに集中しちゃうんです(笑)。

【加藤】横山家は波瀾万丈ではないし、そんなにおもしろくないんですよ(笑)。記事にしてもおもしろいことが出てこない。

――生活での些細な不満とかがあったとき、口には出していますか?それとも目をつぶりますか?

【横山】流しているかな。

【加藤】そうだね、お互いさまだなって。細かいことは気になっているけど、言ってこないからこっちもいいやっていう。

【横山】かなりいい加減なので、日常生活が送れていればそれでいいじゃないか、特に言うまいっていうのはありますね。気になることも特にないかなぁ。

――シャンプーの詰め替えをどちらがやるかとか、麦茶をちょっとだけ残して新しいものを用意しないとか、そういった細々とした生活の不満を妻が溜め込んでいるという話をSNSでよく見かけますね。

【横山】そういうのは子供がやりますね。ポケットにミニタオルやティッシュを入れたまま洗濯に出してくるとか。あれは腹が立ちますね(笑) 。

【加藤】脱いだ服を洗濯機に持って行かないで、ぽいぽいそこらへんに投げ捨てたりとか。

【横山】靴下はあなたもやるでしょ。

【加藤】ちょっとしか履いてないともう1回履ける!って思って。

【横山】洗いましょうよ(笑)。洗濯の担当は僕なんですよ。

――お2人は漫画家という同業のご夫婦ですが、それぞれの仕事には干渉しないというお話もありました。生活のなかでも干渉し過ぎず、お互いを立てるように無意識だとしても努力されているんでしょうね。

【横山】感謝もしつつですね。

日常生活を順調に送るためには、誰か1人が1人で頑張るのではなく、家族みんなで一緒にやっていくことが求められるのかもしれない。毒山家はゴンが主夫になることで、直接的にお金を稼ぐことはないものの、3人で生活を作り上げていく基盤ができつつあると考えられるだろう。毒山家の今後がどうなっていくか、期待したい。


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