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【漫画】言葉を話す馬と人間が対等に働くシュールな職場!「多様性にあふれて、これほど働きやすそうな会社はない!」と話題沸騰中!【作者に聞く!】

  • 2023年7月12日
  • Walkerplus

人の言葉を流暢に操り、人間と同じオフィスで働く馬たち。そんな人間と馬が対等な立場で共存するシュールな世界を、オフビートな筆致で描いた作品「謎漫画」が今、熱い注目を集めている。Twitterで発表された本作は、1万件を越える「いいね」が付き、続編である「謎漫画アナザーストーリー」にいたっては累計30万インプレッションに迫る人気を誇っている。

作者は、こうした謎多き作品に相応しく、職業、年齢、出身地などのパーソナルな部分も謎に包まれているRQさん(@a380rq)。そこで今回、そんな謎の一端を解き明かし、本作の魅力を掘り下げるため、作者にインタビューを敢行!この作品はどのように生まれ、なぜ人気を集めたのか!?

■「謎漫画」の原点は、歯止めがきかない馬に対する欲望!?
この異例とも言えるシュールな作品を描いたRQさんは、とあるアプリゲームに出合ったことがきっかけとなり、馬の魅力にどっぷりとハマってしまったという。

「すっかり馬を好きになってしまい、『実際にこの目で見てみたい』と強く思ったんですよ。それで、競馬場や乗馬クラブに出かけてみると……あのフォルムや表情が驚くほどかわいかった。気付いたときには馬の虜になり、全国各地の馬に出会う旅へ飛び出していました」

競馬場や乗馬クラブだけでは飽き足らず、岩手県のチャグチャグ馬(うまっこ)をはじめ、各地で開催される馬の祭りや日本在来馬を見に足を運ぶようになっていたと話すRQさん。

その中で、幼少期の頃から好きだった絵に対する思いが再燃。そこから、このミステリアスなギャグ作品である「謎漫画」の構想が立ち上がっていく。

「どうせ描くなら、今ハマっている馬の絵を描こうと思いました。でも、せっかく馬の絵を描くならひとつのストーリーにして仕上げてみたらおもしろいんじゃないかと。それが『謎漫画』を描くひとつのきっかけになりました」

この「謎漫画」のストーリーは、常人には思いもよらない発想の連続だ。馬と人間が同僚で、オフィスを共にしているという設定から常軌を逸しているが、ストーリーが後半に進むにつれ、その突飛さはさらに増していく。馬専用のタッチパネルが配備され、妊娠中の馬にはホスピタリティあふれるスペースも確保。挙句の果てには、工場内のクリーンルームでは、完全防具で身を固めているとはいえ、毛むくじゃらの馬が案内役を務める。この笑いの質をお笑い芸人に例えると、シュールなジャンルに振り分けられる、バカリズムやラーメンズ、大御所のシティボーイズの影響も感じさせるが、RQさんは 「それはないと思う」と言う。

「お笑い芸人というよりも、子どもの頃に読んだ『動物のお医者さん』という漫画作品の方が強いかもしれません。それに、笑いよりも、『競⾺場や乗⾺クラブ以外でも⾺に会えたらいいな』という願望を描いているところがあります。だから、会社はもちろん、クリーンルームや病院など、出会うのが難しい場所にこそ、馬を登場させたい。まだまだ、馬に似つかわしくないシチュエーションがたくさんあるはずなので、これからもいろんなところに登場させるつもりです」

一見すると、大衆に受け入れられにくい作風に思われそうだが、「多様性がある社会っていいな」「働きやすそうなオフィスですね!」といったコメントが寄せられるなど、読者から大いに好評を博している。RQさんは、この反響について次のように話してくれた。

「どの立場の人にとっても、自分らしく働ける社会を表現している作品として受け入れられているのだと思います。また、動物がいるオフィスって、ギスギスした感じを緩和する効果もあると思うんです。この作品を通じて、そんな魅⼒に共感してくださった方もいたりするのではないでしょうか」

「謎漫画」を制作以降、定期的に「謎漫画アナザーストーリー」と題する続編も発表するRQさんは、今後の壮大な目標について語ってくれた。

「コンスタントに作品を発表しながら、夢みたいな話ですが、いつか実写映像化したら楽しいなと思います。シチュエーションこそ違いますが、『猿の惑星』という世界的ヒット作品もありますので、あのような⼤作を夢見つつこれからもぼちぼち更新したいですね!」

馬を愛し、漫画を愛することで生まれた「謎漫画」。これからも続々と発表される続編が楽しみでならない。

取材・文=橋本未来

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