『プロミス・シンデレラ』や『バツイチアラサー女子と男子高校生』などを描く漫画家、橘オレコさんの新作『ホタルの嫁入り』が注目を集めている。舞台は、明治。伯爵家の令嬢だが、継母とその娘に存在を疎まれている主人公・紗都子。心臓が弱く、長くは生きられないといわれているが、突如、刺客に命を狙われる。わずかな命でも「生きた証を残したい」と願った令嬢が、死際に選択したのは「結婚」だった。展開の読めないストーリーで、すでにSNSで人気を集めている。今回は、作者の橘オレコさんに話を伺った。
■育児中に始めた「漫画」を描くこと。その熱量で一気に漫画家への道へ
――まずは、漫画家になったきっかけ教えてください。
子供が生まれたばかりの頃、毎日育児で家にいるようになり、気晴らし目的で好きだった絵を描き始めました。そしたらどんどん楽しくなってしまい、SNSに投稿したりコミケに参加したりなど活動範囲が広がっていき、編集さんに声をかけていただきました。
――『幼なじみの英二くん』や『バツイチアラサー女子と男子高校生』など、好きのベクトルが片方が強めに感じる作品があります。このあたりは、橘さんの好みでしょうか？
ただの好みですね。純粋に頑張っている子は応援したくなりますし、かわいくないですか(笑)？
――『ホタルの嫁入り』は、時代設定が明治、殺し屋の太刀のシーンなど、今までの恋愛漫画とはイメージが違いますね。見どころを教えてください。
もともと、少年漫画と少女漫画を足したような作品を目指していました。自分が昔、こんな作品あったらいいなと思っていたような内容です。10代の頃ちょこっと漫画を描いていた時期があったのですが、その頃から私の作品を読んでいた妹がもしも『ホタルの嫁入り』を読んだら「お姉ちゃんっぽいね」と言われると思います。私の好きを詰め込んだ作品です。
――『ホタルの嫁入り』はすでにSNSでも話題沸騰していますが、続きはどのような形で見ることができますか？
マンガワンというアプリで、最新話まで更新しております。2023年6月19日(月)に単行本第1巻も発売予定です。
――読者のみなさんにメッセージをお願いします。
いつも応援してくださってありがとうございます。たくさんのコメントやメッセージ、心の支えになっております。最後まで全力で描き切りたいと思っていますので、紗都子と進平、二人の関係の結末を見届けていただければと思います。
今回は、『ホタルの嫁入り』の第1巻試し読みと橘さんがpixivやSNSで公開中の『愛が重めの殺し屋くん』『幼なじみの英二くん』などを紹介。嘘から始まった始まった「婚約」なのに、殺し屋に愛されて戸惑う。好きのベクトルに比重があり、読者もその重さを楽しみながら読むことができる。
取材協力：橘オレコ(@oreco730)
