サイト内
ウェブ

“死亡フラグ破壊”のヒントはアニメ『名探偵コナン』?人気漫画家が参考にする「創作術」が納得すぎる

  • 2023年4月8日
  • Walkerplus

いわゆる“死亡フラグ”にスポットを当てた『〇〇で死ぬタイプの体育教師』シリーズを発表している酒井大輔(@sakai0129)さん。現在、ヤンマガwebで『ゴリせん』を連載しており、2023年3月20日には最新刊となる『ゴリせん~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~(5)』を発売した人気の漫画家だ。


■ゾンビ作品を観た際に「ゴリせんでやってたヤツ」って思い出してほしい

酒井さんに最新刊発売の感想を聞くと「まさか5巻まで出るとは!」という思いだったと率直な想いを吐露。

「当初は3~4巻くらいで完結予定だったので、長く続けられてよかったです。はじめの頃に比べると大分内容も変わってきましたが、それでも読んでくれる読者の方々のおかげですね」

5巻の制作でいちばん苦労した部分は、漫画のコンセプトである「死亡フラグ」や「漫画あるある」を破壊していくなかで、話を長くしないといけない死亡フラグやあるあるが出てきて、話を繋げながら死亡フラグを提示するのが大変だったと語った。

5巻の見どころについては「5巻はサブキャラたちの話がメインです!」と、サブキャラたちの活躍を見て欲しいと強調。また、いわゆる“ゾンビものの死亡フラグ”の総決算になっているため、ゾンビものを知らない人からすると「なんのこっちゃ」と思う内容も多いが、いつかゾンビものの作品を観た際に「ゴリせんでやってたヤツ」とか「ゴリせんなら助かったかも…?」と思ってもらえればうれしい、と破顔。

長期連載となっている「ゴリせん」シリーズだが、「死亡フラグ」や「漫画あるある」のネタ集めは大変ではないのだろうか?

「ネタ集めも大変ですが、集めた死亡フラグをどうやって漫画にするかが大変でした。死亡フラグって割と似たようなのが多く、既視感のある話は没にしたものも結構あります。ゴリ先が破壊するのに適していない死亡フラグも多かったりで、なかなか難しいですね」(酒井氏)

■「名探偵コナンは勉強になる」著者が明かすに創作活動の舞台裏

どのような作品から創作のインスピレーションを受けているかを聞くと、作業中にいつも流している『名探偵コナン』のアニメが好きだと酒井氏は話す。「アニメオリジナルの話が大好きで、特有のハチャメチャな内容だったり、倫理観がバグっているのがあって面白い」のだそう。続けて、コナンのアニメ版は「この回は何をやりたいのか?」というコンセプトを大事にしていて、省くところは徹底して省き「描きたいところをしっかり描く」というスタンスが勉強になっているのだそう。また、アニメオリジナルは事件のあらましを大体セリフで説明するので、聴くだけで作画作業できるのがよいとも語った。

最後、今後の目標については「一話一話締め切りを守って完結まで走り切りたいです(笑)」と意気込みを語った。



取材協力:酒井大輔(@sakai0129)

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.