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【パンダWalker】夢に出そう!「ナニコレ珍百景」の「かわいくないパンダ」カプセルトイ爆誕の裏側!

  • 2023年3月17日
  • Walkerplus

カプセルトイ界に新たなおもしろデザインが登場した!その名も「ナニコレ珍百景 かわいくないパンダ コレクションフィギュア」。これは、離島や田舎の驚きの習慣やおもしろスポットを紹介するテレビ番組「ナニコレ珍百景」(テレビ朝日系列)に登場したパンダ像4点をフィギュア化したもの。不気味かわいいこれらのフィギュアがどうやって完成したのか、こだわりや制作途中のエピソードを担当者に聞いてみた。

■2021年冬に始まった「カプセルトイ」作り
話を聞いたのは、テレビ朝日ビジネスプロデュース局ダイレクトビジネス推進部の三上彩奈さんと、フィギュアを制作した株式会社ブシロードクリエイティブの企画担当・永島牧子さん、制作担当・近藤尚之さんの3人。

フィギュアを作るきっかけは、グッズ開発担当者の一言だったと三上さん。「私たちは日常的にグッズ開発会議をしているのですが、ある担当者から「ナニコレ珍百景」のカプセルトイを作ってみては?というアイデアが出たんです」
さっそく三上さんは、共にカプセルトイを作ったことのある株式会社ブシロードクリエイティブへ連絡。フィギュア制作を開始した。

■なぜパンダを選んだの?
「ナニコレ珍百景」にはたくさんの変わり種スポットやモノが登場する。番組が始まったのは2008年。十数年分のあらゆる珍百景の中からパンダを選んだのはなぜなのか?

「まずは、どんなものが売れ筋なのかをブシロードクリエイティブのみなさんに教えていただきました。その情報を踏まえて、過去の『ナニコレ珍百景』の放送内容からカプセルトイにぴったりなネタを番組プロデューサーと相談し、選ばれたのが『かわいくないパンダ』だったんです」と三上さんは振り返る。

ブシロードクリエイティブの永島さんは「当初、パンダだけではなく番組に登場した動物や風景、超人などさまざまなテーマをいただきました。珍百景のアクリルキーホルダーや缶バッジなども検討していたのですが、立体物として一番面白くなりそうな『パンダ』をフィギュア化することになったんです」と話す。

ちなみに、初めて「かわいくないパンダ」が番組に登場したのは2010年。愛媛県愛南町馬瀬山公園(ばせやまこうえん)にあるパンダ像が紹介された。

このパンダはフィギュア化された4つのうちの一つ。「どのパンダも過去の放映までかなり時を遡るため、企画が進められるのか不安でした。でも、各パンダの管理者の皆様に大変親身にご協力をいただけたので、無事に完成することができたんです。愛媛県の馬瀬山公園のパンダの管理者が、当時番組に出演されたご本人だったこともうれしくて。感謝もお伝えできましたし、今回の企画も喜んで頂けました」と三上さん。

■どうやって作ったの?「かわいくないパンダ」ができるまで
「かわいくないパンダでいこう!」と決まったのが2021年の冬。その後、どんな工程を経て完成したのか、愛媛県愛南町馬瀬山公園の「かわいくないパンダ」フィギュアが出来上がるまでを見てみよう。

★原型作成★
原型作りを担当した近藤さんは、各パンダの形や表情を読み取るべく過去の映像をいろいろな角度から見直したそうだ。

「やはりそれぞれのパンダの特徴はきちんと活かしたいと思いました。商品名こそ『かわいくない』と付いていますが、どのパンダもそれぞれ愛らしいポイントがあるので、その特徴をきちんと出せるように気を配りました」

★色付け★
型のサンプルが完成したのが2022年の夏。ここから色付けして表情を作っていった。実物を見て彩色したいと近藤さんは思ったが「実は、番組放送当時のままのパンダは少なく、撤去されたりすでに違う姿と化しているものもあったんです。実物を見たという人のSNSの投稿なども参考にし、当時の姿に思いを馳せて作成しました」と近藤さん。

■「もっと汚してください!」三上さん、最初で最後の修正を依頼!
近藤さんたちブシロードクリエイティブの技術と熱意に手ごたえを感じていた三上さんだったが、ただ1度だけ「ぜひとも直してほしい」とお願いしたことがあったそうだ。それは…

「最初の色付けサンプル段階で“綺麗すぎた”ところです(笑)。放送当時のビジュアルを再現する事にこだわりたかったので『もっと汚してください』とちょっとおかしなご連絡をしてしまいました。ブシロードクリエイティブさんからも『そうですね、汚しましょう!』と返答を頂けたときは『ああ、わかってくれている!』という気持ちになり、すごくうれしかったですね」

近藤さんも「あの独特の不気味さを出すために、表面が削れている部分の色や汚れているところをさらによく観察して、ただただ汚すだけではなく、色合いや汚す範囲を何度もやり直しました」と言葉に熱が入る。

★完成★
こうして、汚し加工をほどこしたサンプルを作りなおし、4つのパンダが完成。各管理者の承認も得て、2023年の1月末に発売となった。

台座にはパンダの名称を入れ、天面には「珍」マークもあしらうこだわりぶり。ただのフィギュアではなく、きちんとコレクション&観賞できるように、という「珍百景」へのリスペクトさえ感じる逸品ができあがった。

発売後、TwitterなどのSNSで大反響を呼んだこのフィギュア。三上さんは「『全部集めたい!』というお声が多く、本当にうれしいですね。ひとつ上げるなら、『史上最珍!? パンダの遊具』のビジュアルに衝撃を受けたという声がひときわ多いように思います」と楽しそうに話してくれた。

永島さんも「『欲しい!』『地元のパンダだ!』など、さまざまな反響をSNSで見かけました。私も『史上最珍!? パンダの遊具』がとても好きです。竹に思い切りかじりついている様がなんともユーモラスなので」と話した。

パンダはかわいいもの、というイメージをぶち破った「ナニコレ珍百景 かわいくないパンダ コレクションフィギュア」は、全国のカプセルトイ販売機で発売中だ(1個300円)。パンダ好きも珍百景ファンも、ぜひ、不気味かわいいパンダたちのコンプリートを狙ってみよう!

取材・文=田村のりこ
※商品情報は2023年3月上旬のものです。売場によっては完売している場合もあります。

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