
自身が主人公のエッセイ漫画をTwitterに投稿している、をぎくぼ虫(@wogikubomushi)さん。当初は、身近に起きるおもしろい出来事を友達に伝えるために描いていた漫画だったが、髭にもじゃもじゃ頭という見た目も中身も濃いめなキャラクターがウケて、徐々にTwitterで注目されるように。今回は3月8日が「餃子の日」ということで、実体験漫画「人生で初めて餃子を作った思い出」を紹介するとともに、本作にまつわる裏話などを作者のをぎくぼ虫さんに聞いた。
コメ太郎君くんが生まれてから、奥様が4割、自身が6割という分担になり、料理をする機会が増えたという、をぎくぼ虫さん。「この際だから作ったことのない料理に挑戦しよう」ということで、ある日、人生で初めて餃子を作ってみることに。
実際にやってみると、驚きや大変なことがたくさん!材料の野菜をすべて切るとザルに山盛りになり、早くも衝撃を受ける。「餃子ってもう…サラダじゃん!!」。さらに、レシピを見ながら進めていくも、栄養士である奥様から「ひき肉の分量に対して調味料が足りてない」と指摘を受けてしまったり…。
塩を振ってしなしなになった野菜を絞る工程でも、ひと苦労。結構な力作業で「料理には筋肉が必要なんだ…!!」と痛感したそうで、このことから、料理漫画にマッチョのキャラが多いことに、妙に納得してしまったそう。
その後も、たびたび助けを借りる羽目になって奥様に怒られたり、結婚指輪をしたまま具材を混ぜてしまい指輪がベチョベチョになってしまったり…と紆余曲折を経て、何とかタネを包む工程までたどり着く。皮は普通サイズと大判厚めの2種を用意…とこだわったものの、これで終わらないのが、をぎくぼ虫さん。最後の「焼き」の工程でも、しっかりハプニングが起きて…。
そんな楽しい体験をしたをぎくぼ虫さんに、本作や餃子づくりの思い出について、話を聞いてみた。
ーー本作では、「をぎくぼ虫さんが6割料理をされている」との記述がありますが、料理はお好きなのですか?
下手な方だと思いますが、小さい頃から好きでした。グループホームで働いてた経験もあって、料理をすることが生活の一部という考えになっています。最近はカミさんも気晴らしで料理したいとのことで、担当する割合は半々くらいに戻りました。
ーー普段はどんな料理を作られていますか。得意料理などがあれば教えてください。
レパートリーは多くないですが、仕事の合間や帰ってきてから料理するので、あまり時間のかからないメニューが多いです。得意な料理は特にないのですが、味噌汁だけは具のラインナップ・切り方・入れる時間や味噌とダシの配分など異様にこだわりがあります。
ーー「初の餃子づくり」で、作中で描かれていたこと以外にも、印象的だったことがあれば教えてください。
餃子作りで1番大変だと思ったのは「味見できない」ということです。普段、調味料などは味見しながら整えていくので、それができないのがかなりプレッシャーでした。最初に作ったものは薄味になってしまいましたが、これをきっかけに餃子にハマって何度も作るようになり、最近はだいぶマシな味になってきました。
ーー次にトライしてみたい料理はありますか?
以前にフライドポテトでボヤを起こしかけたので、長いこと我が家で「揚げ物禁止令」があったのですが、それも時効で解除されたので、細心の注意をして唐揚げなどの揚げ物にチャレンジしてみたいです。揚げ物めちゃくちゃ好きなので。
3月8日は「餃子の日」ということで、手作りでなくても餃子を味わってみるのはいかがだろうか。をぎくぼ虫さんのように、厚めの皮・薄めの皮…などいろいろな種類を食べ比べてみるのも楽しいかも!?
画像提供:をぎくぼ虫(@wogikubomushi)