
TwitterやInstagramなどで、日雇い漫画など日常の風景を発信している柿ノ種まきこさん(@kakinotane_m)。オフビートでゆるい空気感ながら、なぜか心に残る作風で人気を呼んでいる。自身の恋愛模様を描いた「アラサーが恋をした話」は多くの人から共感が集まった。ウォーカープラスではそんな柿ノ種さんが、日常(主に家事)を通じて感じる、何気ない喜びや驚き、発見を漫画にしてお届けする。題して「アラフォーまきこの『ごゆるり家事』」。
今回はお掃除ロボットの話。子供とメカの共存、ひと工夫すれば円滑にいきます。
――娘のなごみちゃんの苦手意識をなくすために目玉シールを使われたのは目から鱗でした。やはり効果はテキメンでしょうか?
「ちょうどなごみが小さい生き物に興味を持つような時期だったので、ペットがいない我が家には、目をつけたお掃除ロボがピッタリでした。目をつけるといろいろな物に愛着を持ってくれるので、物を大切にする意味でも良かったと思います」
――作中に紹介されていないもので目玉シールを使って擬人化したもの、もしくは目玉シール以外で擬人化したものなどありますでしょうか?
「シールではないのですが、海苔を巻いた丸おにぎりにチーズで目をつけてマックロクロスケおにぎりはよくやります。簡単だけど、食が進まない朝食などに出すとスムーズに食べてくれます。あと定番ではありますが、野菜の型抜きも効果があります。くまやウサギ型にくり抜き『ぼくのこと食べて!元気になるよ!(裏声)』とアフレコすると、普段食べ渋る野菜も多少は食べてくれます」
――お掃除ロボ以外で、なごみちゃんが受け入れるのに苦労されたものはありますか?それを解消したアイデアなどあれば教えてください。
「なごみは小さい頃から大きい音が苦手で、工事現場の前を通ると泣き出すような子でした。雷や台風の風も苦手でした。怖がった時に『大丈夫だよ〜』となんとなく伝えるよりも、雷の仕組みや家の構造を説明し強度を教えてあげたりしたほうが、なごみには効きました。図鑑を使ったり、ネットで調べたりして根拠のある『大丈夫』を伝えることが安心につながるようです。子供って大人が思うよりもいろいろ理解しているんだなぁと感心します」
どこか丁寧な雰囲気も感じる柿ノ種さんの作品。今後もどんな日々の暮らしを見せてくれるのか楽しみだ。
取材・文=山田孝一