サイト内
ウェブ

【漫画】寄り添ってくれる医師の元へ転院。学校では友達の輪に入れるように/「息子が学校に行けなくなった理由」

  • 2022年11月4日
  • Walkerplus

突然、学校に行けなくなった息子さんに関する体験を描いた漫画「息子が学校に行けなくなった理由」。花森はなさん(@hanamori_h)がSNSにアップしているこの作品が、同じような経験を持つ親などから共感の声を集めている。

※本作で紹介している内容は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。悩んでいる場合は医師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため、閲覧の際はご留意ください。

■転院を考えて訪れた病院で、医師の対応に感動
通っていた病院の対応に疑問を覚え、セカンドオピニオンを受けるために新たな病院を訪れた花森さんと、小学4年生の息子さん。そこで出会った先生は、それまでの病院の担当医とは、話を聞く姿勢から違っていたという。「否定を一切せずに、親身になってじっくりと話を聞いてくれて、つらかったですよねと言ってくれました。また、わかりにくいところは丁寧な説明があり、病院の先生は本来、こんな風に患者に寄り添うんだと思いました。それまでは先生の言うことを聞いているだけの状態で、方針が合っているのかもわからずもやもやしていました」

花森さんは、先生の目の前で泣いてしまったそう。「その場で『転院します』と言いました。それほどまでに追い詰められていたんですね」と当時を振り返る。

息子さんにもしっかりと話を聞いた上で先生は、「幼児返りというよりも、不安症(不安障害)という風に言いたいですね」と話す。「それまで言われていた幼児返りは正式な病名ではなく、パニックを起こすとその言葉では表しきれない状態になってしまうので、ずっと疑問でした。先生に病名を言ってもらえたことで、そんなに重い状態だったのだと改めて認識することができました」

「前の先生は表情がなくて、診察室も重い雰囲気でした。この先生はいつも笑顔で朗らかで、息子も話しやすかったようです」と、息子さんにとっても新しい病院と先生は好印象。

息子さんの気持ちを確かめ、花森さんは改めて転院を決意。「以前の病院では、発達検査はできないんですかと聞いても、必要ないと言われ続けていました。ここでは検査をして、あらゆる可能性を探っていきましょうということになって、病院に関する価値観がまったく変わりました」

■支援学級でみんなに混ざって授業を受けられるように
さらに学校では、支援学級での息子さんの様子に変化が訪れる。一人で受けていた授業をみんなに混ざって受けることができるようになったという。「担当のY田先生が入院している間に頑張っていたら、いつの間にか平気になっていました。休み時間も他の子と遊べるようになりました」

同じころ、花森さんは息子さんから、低学年のころに支援学級の教室に遊びに行った経験を聞いたという。「当時の息子は普通学級に通っていたので普段は支援学級の教室に行ってはいけなかったのですが、仲が良かった友達2人にこっそり連れて行ってもらったそうです。そのうちの1人は、息子が中学生になった今もうちに遊びに来てくれたりします。実は支援学級に入る前から仲良しだったことや、支援学級の教室を秘密基地だと言って連れて行ってもらったことがあると聞いた時、支援学級に入ることを決めて本当によかったと思いました」

本作品は、息子さんが一人で普通教室の授業を受けられるようになる、小学4年生の終わりで完結を迎える。2022年12月7日(水)予定には、これまでのウォーカープラスでの連載に未発表の描き下ろし話を加えた書籍「息子が学校に行けなくなりました。」が発売決定。学校とのやりとりや息子さんの頑張りを、ぜひ書籍版で最後まで見届けてほしい。

取材・文=上田芽依(エフィール)

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.