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【漫画】鳥さんに香水、アサガオ、アクセサリー、殺虫剤などはNG!命に関わる危険を解説/トリ扱い説明書

  • 2022年9月2日
  • Walkerplus

コロナ禍でペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。

そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。

今回は、暮らしの中にひそむ鳥さんにとっての危険について。何気なく使っているものや観葉植物が、取り返しのつかない事態を引き起こすことも。



鳥さんは好奇心いっぱいなので、さまざまな場所に飛んでいき、何でもかじって味を確かめるという。そんな鳥さんに特に多いのが、金属中毒。元気がなくなる・吐く・フンが濃い緑色などの症状があった場合は、すぐに病院へ連れて行こう。

また、目に見えるものだけでなく、タバコや香水などの見えない「気体」にも危険がいっぱい。殺虫剤や蚊取り線香も使うことができないため、鳥野ニーナさんも虫との戦いには苦労しているそう。もしも出てしまった場合は、旦那さんが物理攻撃で対処していると教えてくれた。

では病院には、日常のどんなことが原因で運ばれてくる鳥さんが多いのだろう。実際に多い事故について、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生が詳しく教えてくれた。

■寄崎先生のエッセイ「暮らしの中に潜む危険」
毎日診察していると、実に多くの鳥さんが事故にあって病院へ運ばれてきます。今回は、その中でも特に多く起きている事故について紹介しましょう。

■事故の中で一番多い金属中毒
漫画でも描かれた金属中毒は、一番多くみられる事故。鳥さんは歯の代わりとして胃の中に「小石や砂」をためて、エサを砕きます。そのため小石や砂を飲み込む習性があり、有毒な金属片も同様に飲み込んでしまうのです。特に鉛や亜鉛を飲み込んでしまうと、激しい症状が出ます。キレート剤の治療で回復することが多いのですが、たくさん飲みこんだ場合や治療が遅れた場合には、命を落とすことも。なかには一命をとりとめたけれど、両足が麻痺したままの子もいます。主な原因はカーテンウェイト、陶器の釉薬、一部の塗料、アクセサリー、錆びた亜鉛メッキのケージなど。キッチンや窓周辺で遊んでいて発症することも多いです。発症した鳥さんの飼い主さんは「誤食の心当たりはありません」とおっしゃる場合が多いため、ながら放鳥は絶対にしないようにしましょう。

■料理をしているときや食事中も危険がいっぱい
鳥さんがやけどをして運び込まれるケースも多数。熱湯を全身にかぶってしまったり飲み込んでしまったりすると、助からないこともあります。なかには、「ラーメンをつくっている鍋に飛び込んでしまった」「食事中、お味噌汁に入ってしまった」なんて事例も。料理や食事中は、絶対に放鳥しないようにしてください。

他にも料理中は危険が多く、テフロン加工のフライパンを加熱した際や新品のオーブンレンジを使用した際の事故が報告されています。料理中は鳥さんをキッチンから遠ざけて、必ず換気しながら行いましょう。

■扉を閉めるときは気を付けて
人に良く慣れている鳥さんは、飼い主さんの後をついてくることもよくあります。トイレやリビングなどへ行く時に鳥さんがついてきたことに気づかず、ドアを閉めるときにはさまって骨折してしまう事故も多々あります。鳥さんがお部屋に出ている時は、注意して扉を閉めましょう。

また、鳥さんが近くにいることに気づかずに蹴飛ばしてしまったり、座るときにつぶしてしまったりするケースも多発しています。

■日光浴は危険がいっぱい
日光浴のために鳥カゴごと窓の外に出すときは常に、ネコやカラスが狙っていると考えましょう。カゴの中に入っていても、外敵が近づいてくると鳥さんはパニックになります。カラスに片足を持っていかれ、緊急処置をした子もいます。日光浴は、戸越しの室内で行うか、窓の外に出すとき絶対に目を離さないでください。

■においが出るものは鳥さんのそばでは使わない
アロマやお香、香水などは、呼吸器に影響する可能性があるので使わないほうが良いでしょう。マニキュアや除光液も、鳥さんのそばでは使わないでください。

煙を部屋に充満させる殺虫剤は、かなり危険です。お隣の部屋で殺虫剤を焚いたため、鳥さんが亡くなってしまったケースもあります。また、ゴキブリ用の殺虫剤を忌避剤としてドアの外にスプレーしたら、玄関に置かれた鳥さんに神経症状が出たことも。殺虫剤は絶対に使用しないようにしてください。また、マンションの修繕工事などで部屋の中までにおいが入ってくるような場合も、鳥さんを避難させるなどの対策を取りましょう。

■冬は足の裏のやけどに注意
冬場には低温やけども多発。保温電球をケージの中に取り付けてしまうと、その上に乗った鳥さんの足の裏がやけどしてしまいます。部屋が寒くてスイッチの入った炊飯器の上に乗ってしまい、やけどしてしまった子もいました。保温電球は必ずケージの外に取り付け、調理器具のある部屋では放鳥しないなど、必ず注意してください。

監修・エッセイ=寄崎まりを

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