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【漫画】「お父さん、アレ何してるの?」“スタバ好きおばあちゃん”のお葬式がシュールすぎ!予測不可能のギャグ漫画

  • 2022年5月23日
  • Walkerplus

悲しいはずのお葬式。しかしそこには、お焼香ではなくキャラメルフラペチーノにチョコチップのトッピングしている参列者の姿が!?

そんな「〇〇が好きなばあちゃん/じいちゃんのお葬式シリーズ」を中心に、Instagramで注目が集まっているきむらむさん(@kimu_ramu)のギャグ漫画。ありえないシチュエーションに、思わずクスッと笑えてしまう意外過ぎるオチが多くの読者を夢中にさせている。

今回はきむらむさんの作品を紹介すると共に、制作秘話について聞いた。

■予測不可能なオチのポイントは“寝かせること”
きむらむさんの漫画は、登場人物がいたって普通の行動を取りながらも、オチが超常的でぶっとんでいるところが特徴。予測不可能なラストに思わず吹き出してしまう人が続出している。

「ネタを数日寝かせた後じっくり考え直し、起承転結の“転”と“結”の調整にかなり気をつけています。 もともとの“結”(オチ)を“転”にして、“結”を新たに考え直すことはネタを考える際のこだわりでもあり、気を付けていることでもあります」

作品を作るときに「一度考えたオチをオチと思わないこと」に気を付けているそうで、これが予測不可能なオチの所以であるのかもしれない。また、「お葬式シリーズ」をはじめとした、暗い内容を明るいオチで終わらせることにこだわっているという。現実ではありえないが、「あったらおもしろい」と思ってもらえるような漫画を描くように心掛けているんだとか。

「あとは、あまり絵を描き込みすぎないことですね。描き込みすぎると読者に多くの情報を瞬時に読み取ってもらわないといけなくなってしまうので、『簡潔に完結する漫画』 を描くことを意識するようにしています」

■読者からもツッコミの嵐!登場人物たちの意外過ぎる行動
「お葬式シリーズ」の1つでもある「マック好きじいちゃんのお葬式」は反響の大きかった作品だという。M・Lサイズが注文できない時事ネタも盛り込まれた作品となっており、身近な人からのひと言でこの漫画を描くに至ったというきむらむさんは、想像以上の反響があったことに驚いたと振り返る。

また、この「お葬式シリーズ」のきっかけとなった「スタバ好きおばあちゃんのお葬式」は、これまでの反響と明らかに違ったことがこのシリーズの始まりだったという。

「私の漫画はギャグ漫画ということもあってか、男性からの反響が8割を占めていたのですが、『お葬式シリーズ』を描くようになってからは⼥性からの反響も⾮常に多くなりました。カフェなどのネタを織り交ぜているので、⼥性が親しみやすい漫画になったのかもしれませんね」

ほかにも「世界を止めた男」はきむらむさんのお気に入りの作品だという。世界を止める能力を持ちながら、悪用せず誠実に1日を過ごす男の姿に「真面目か!?」というツッコミコメントが見られた。

「単純に私⾃⾝が世界を⽌めてみたいと思ったことがきっかけで、この作品が⽣まれました。思いついた当初は何か悪いことを企んでいる主⼈公のネタだったのですが、数⽇経ってから冷静にネタを考え直し、あえて⽌まっている世界で真⾯⽬に⽣きる⼈間を描いてみようと思いました」

ネタを考えながら、思わず1人で笑ってしまったと語るきむらむさん。ネタを思いついてそのまま漫画にしてもおもしろいかもしれないが、数日置くことで冷静な目で考えることができ、ほかでは見られないようなオチが導き出されるのかもしれない。

■Instagramを飛び出して、新天地での挑戦も!
「お葬式シリーズ」以外にも「早弁教室シリーズ」という“早弁”をテーマにした作品も人気シリーズの1つだ。「教室であり得ないものを食べる」という設定でネタを考えているそう。

「ほとんどの⼈が学校で弁当を食べたことがあると思いますし、親御さんも⼤変な思いをして作ってくれている弁当には愛情が込められているはず。その愛ある弁当をネタにしてめちゃくちゃにしてみようと思い、“あり得ない弁当を持ってきて食べる⽣徒”というキャラが出来上がりました。弁当の内容は直感で、『これは弁当としてないよな』と思ったものを作品に取り入れています」

弁当の中身だけでなく、早弁をする生徒や注意する先生の態度に対するコメントも多く寄せられている作品。主人公がどんなあり得ない弁当を持ち込むのか、そしてどんな反応が見られるのかが毎回楽しみな点でもある。

今後は読者からお題を募集して漫画を描いてみたいと語るきむらむさん。また、現在メインとしているInstagramでの投稿だけにとどまらず、さまざまな活動に挑戦していきたいという。新天地のメディアでさらなる飛躍を目指す、予測不可能な漫画は今後も要チェックだ。

取材・文=織田繭

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