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【漫画】「人生に挫折は必要なんだよ」山登りで出会ったおじさんの言葉は息子へのエールに

  • 2022年2月23日
  • Walkerplus

看護師でありシングルマザーであるまゆんさん(@mayun4311)。自閉症スペクトラムがあり特別支援級に在籍する小学6年生の息子・太郎くんとの暮らしを漫画にし、Instagramで配信。さまざまな出来事を、まゆんさんと太郎くんが一緒に乗り越えていく姿に共感の声が多く届いている。ウォーカープラスでは「自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界」と題し、連載をスタート。まゆんさん一家の何気ない日常を、描き下ろしの新作漫画と共に隔週でお届けする。

今回のテーマは「挫折も必要っていえること」。まゆんさんに日々心掛けている事などを聞きつつ紹介する。


■挫折を乗り越えてきたであろうおじさんの一言
山登りにやってきた太郎くんとまゆんさんとばあば(まゆんさんのお母さん)。普段は緊張しやすく初対面の人にはガチガチに固まってしまうことが多い太郎くんは、山を登る途中で出会う人々には気持ちよさそうにあいさつをしている。

「山では対面というよりも、お互いが動いている状態なので、見られているという感覚が少ないため緊張が薄れたのかな…と思います。憶測ですが」とまゆんさん。

山頂で写真撮影を楽しんだ3人が下山すると、70代くらいの夫婦らしき2人がベンチに座って休憩していた。「こんにちは!」と自分からあいさつをする太郎くん。山頂まで行ってきた3人に対し、「途中で挫折しちゃったよ」とおじさん。

返事に困っている太郎くんは、「人生に挫折は必要なんだよ」というおじさんの言葉でにっこり笑顔に。そのやり取りを見ていたまゆんさんは、おじさんの言葉は、これからもっと困難と闘うであろう幼い太郎くんへのエールだと感じた。

まゆんさん自身も、看護師の仕事の中で挫折した経験があるそうで、「どうしても乗り越えられないことがあり、転職をすることにしました。心が壊れる寸前まできましたが、その時味わった辛さとか苦しみは、今となっては自分の糧となっています」と話す。

今後、太郎くんが『挫折』を経験することになった時、まゆんさんはどのようにサポートしたいかと尋ねると、「太郎は自分が受けた衝撃をすぐには言葉として表に出すことができません。気持ちを表に出せる時を待って、話を聞こうと思っています。何か変わったことがあった時は言葉には出ませんが、態度や表情から分かるので、ゆっくりと見守っていき、太郎を支えるまわりの方と情報交換をしていこうと考えています」。

挫折は決してダメなものではなく、必要であり自分の力になるということを、筆者も改めて気づくことができ、心がちょっと軽くなった。

取材・文=重藤歩美(ウォーカープラス編集部)

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