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【漫画】あんなにせがんだ遊具なのに、いざ乗せると無表情…。育児の苦労をシュールな笑いに昇華

  • 2021年11月19日
  • Walkerplus

3歳の息子おしり君との日常を、TwitterとInstagramで投稿しているめんたまんたさん(@mentamantamunta)。愛らしくシュールなイラストと独特の間が絶妙な漫画は、クスっと笑えると共に、読者からは「うちも一緒です!」など共感の声も。今回はめんたまんたさんにお気に入りの作品や、漫画を描くにあたってのこだわりなどを聞いてみた。

■半狂乱になりそうな育児の苦労を、漫画で笑いに変える
兵庫県出身のめんたまんたさんは現在、イラストレーター、広告・ルポ漫画家として活動中。おしり君が産まれるまでは一般企業の会社員として働いていたが、環境の変化を機にイラストや漫画に注力し始めたそう。

そしてSNSへの投稿を始めたのは、おしり君が1歳になった頃の2019年3月から。育児漫画を描こうと思ったきっかけについて聞いてみた。

「Twitterで見かけた育児漫画に癒されたり励まされたりするうちに、私も何か描いてみようかなと思うようになりました。以前から漫画が描ければ絵の仕事が始められるかも?と考えていたので、練習にも最適だなと。そんな時にちょうど『これは漫画にするしかない!』と思う出来事が起こったので、思い切って投稿を始めました」

今まで投稿した作品で一番印象的なものを聞いてみると、この漫画を始めるきっかけとなった出来事を描いた「頻下痢おしりかぶれ丸」だと答えてくれた。

「投稿してみたら予想以上の反応があって、ハッシュタグの威力に驚愕したのと同時に漫画への活力をもらいました。また、半狂乱になるような育児の苦労も、こんな風に笑いに昇華していけば気が楽になるんだなと気付きました。絵は拙いですが、今も好きな作品です」

育児の苦労を漫画で笑いに変えている、めんたまんたさん。作品のテーマを決める時に意識していることはあるのだろうか。

「子どもの珍行動、失敗談、怠惰な自分などを題材にすることが多いですが、『じわっと笑える要素があるか』というのは常に意識しています。ごく普通の家庭のありきたりな日常でも、捉え方次第でおもしろおかしく見えてくると思っているので、『日常の些細な出来事をシュールに描く』ことを念頭に置いています」

また漫画を描くうえで間や読みやすさは、意識しているポイントなんだそう。

「キャラの表情や『間』を特に大切にしています。『墓石』や『ハズカシから』という作品は、『間』が効いているところがお気に入りです。長編以外はオチがあるかを気にしつつ、極力4・8・12コマにまとめられるように構成。長編は読みにくくならないように、行数やフキダシの分け方に気を配っています」

■好きな野菜のオクラで自身を表現
内容のおもしろさはもちろん、自身をオクラ、旦那さんをエリンギで表現した個性的なイラストも、めんたまんたさんの漫画が人気を集める理由の一つ。しかしなぜ、オクラをチョイスしたのだろう?

「他の漫画との差別化を図るため、何かインパクトのあるものにしたいと思ったからです。主人公を動物で表現されているものはちょこちょこ見かけましたが、野菜は見かけなかったので、野菜でいこうと。そして好きな野菜で最初に思いついたのが、オクラでした。ただ描いているうちにどんどん丸っこくなってきてしまって…もはやオクラには見えないと思うのですが、今もオクラだと言い張っています」

■感想や共感の声をくれる読者の存在が、作品投稿の励みに
ただ可愛く癒されるだけではなく、独特のセンスが炸裂しているめんたまんたさんの漫画。読者からは日々、さまざまな感想が届いているという。

「『笑った』『爆笑』『シュールw』という感想をもらえるのが何より嬉しいです。描いているうちに自分ではおもしろいかどうかよく分からなくなるし、万人受けするようなものではないと思っているので、おもしろいと感じてくれる人がいることにホッとします。『うちでもこんなことがあった』『こうしたらああなった』と、体験談や共感の声をいただけるのも励みになります。『苦労しながらもみんな頑張って生きているんだなぁ』と思うととても元気が出るので」

今日までマイペースに漫画の投稿を続けてこられたのは、応援してくれる読者の存在が大きいそう。フォロワーやいいねをくれる方へ、感謝のメッセージが届いた。

「イラストに専念するため、個人で漫画を描くのはやめようかなと思うことが度々あったのですが、『のんびりでもいいからとりあえず続けるか』と思い直せたのはこれまで応援してくれたフォロワーの皆さんの存在があったからです。励みになる温かい言葉をいつもありがとうございます。Twitterではあまり話しかけてもらえないので(一方的なつぶやきや仕事関連が多いからかと思いますが)、そちらでも気軽に話しかけていただけると嬉しいです」

最後に今後の目標を聞いてみると、「どこかで連載の機会がもてるといいなと思っています。そのためには描くスピードを上げないといけないので、画力や言葉のセンス磨きを続けようと思っています。滞っている創作漫画も時間をひねり出して頑張りたいです」と、意欲に満ちた答えが返ってきた。

めんたまんたさんの活躍や新作を今後も楽しみにしつつ、おしり君の健やかな成長を見守りたい。

取材・文=石川知京(ウォーカープラス編集部)

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