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信、王騎、龐煖…「キングダム展」が福岡に上陸!約400点の原画と大迫力の演出で世界観に浸る

  • 2021年8月5日
  • Walkerplus

古代中華の春秋戦国時代を舞台にした大人気漫画「キングダム」。その壮大な世界観を体感できる展覧会「キングダム展 -信-」が福岡市美術館で開催されている。2021年6月には上野の森美術館で開催され、8月3日からは原作者の原泰久先生出身の地である九州に上陸。原画展を一つの目標に掲げていた原先生待望の展覧会だけあり、最初から最後まで見応え十分。今回はその見どころをたっぷりとリポート!

■原作者・原泰久先生が全面監修したこだわりの展示
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の大人気漫画「キングダム」。連載15周年を迎えた2021年に実現した「キングダム展 -信-」。第1話「無名の少年」から第438話「雄飛の刻(とき)」までのストーリーが全13章の構成で展開されていく。原先生全面監修のもと、400点以上の直筆生原画や、本展覧会のために描き下ろされたイラスト20点以上を展示。壁いっぱいに描かれた大迫力の戦闘シーンや名場面が、原画と巨大グラフィックでレイアウトされ、物語に入り込んだような臨場感が味わえる。主人公「信」の成長とともに、出会う仲間やライバル、運命を変える人物など、物語に欠かせないキャラクターの人物像も絶妙に浮かび上がり、さまざまな視点でストーリーを追うことができるのも魅力だ。

まず会場に足を踏み入れると「無名の少年」である幼少期の信の描き下ろしイラストが飛び込んでくる。大将軍を目指す幼き少年・信が、親友である漂(ひょう)と夢を追いかけて過ごす日々から、漂との別れ、そして、それらを背負って一歩を踏み出す信の物語がここから始まる。物語が動き出すとても大事な場面の数々に、ファンならずとも心を突き動かされるはずだ。

■「天下の大将軍ですよ」
第2章「秦の怪鳥」では、「キングダム」の中でも最重要なキャラクター・王騎(おうき)が登場。「ココココ(王騎の笑い方)」というセリフのアートワークを過ぎるとその存在感のデカさも一眼でわかるような、巨大な王騎の描き下ろしイラストが出現。高さ約3メートル、横幅1.5メートルのビッグな和紙パネルは圧巻の一言。もう、ただただ見上げるしか…ない!

さらに進むと第3章「馬陽(ばよう)防衛戦」からは、信を隊長とする「飛信隊(ひしんたい)」が誕生し信の活躍が描かれている。立体的な展示で信の躍動感を表現したり、コマをトリミングして王騎とそのライバル・龐煖(ほうけん)の対決をドラマチックに演出したりと、原作ファンなら誰もが涙した名場面とセリフのすべてに心が躍る。偉大なる大将軍・王騎の最期を原画で追い、その意思を信が受け継ぐ描き下ろし原画まで、見る側にもその重みを感じるような息を呑む描写が続く。

第6章「大将軍を目指す者たち」からは、頭角を表し始めてきた信をはじめ、王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)といった若い世代が躍動する時代へと突入する。

重要地「山陽」を賭けて魏国と激突する第7章「山陽攻略戦」では、秦の総大将・蒙驁(もうごう)と魏の総大将・廉頗(れんぱ)の戦いや、信と魏国武将・輪虎(りんこ)との雨中の決闘など、激化する戦いを複数の原画で振り返ろう。

そして、第8章では、物語の分岐点のひとつである「函谷関(かんこくかん)の戦い」がはじまる。各国の武将の戦いを原画とグラフィックでわかりやすくダイナミックに展示する。特に、秦将・蒙武(もうぶ)と楚の武将・汗明(かんめい)の戦いは、太鼓のリズムとともに、荒々しい戦いを五感で体感しよう。

■エンディングまで漫画の世界観を堪能
第9章「大炎」では、信に大きな影響を与えた秦将・麃公(ひょうこう)の燃え盛るような戦いを赤い壁面で表現。第10章「蕞(さい)の攻防」では、もう一人の主人公・秦王嬴政(えいせい)が民兵を鼓舞しながら趙軍と壮絶な戦いを繰り広げる様子を再現。そして、第11章「呂不韋(りょふい)の問い」と第12章「人の本質は光」、第13章「雄飛の刻」へと続く。呂不韋と嬴政との舌戦、嬴政の壮絶な過去などを広大な空間で再現し、国内統治を成し遂げる様子を追うことができる。

そして、エンディングとして、16枚ものカラー原画、ネームやスケッチなどの貴重な展示、そして第438話までに登場した人物一覧で、展覧会を締めくくる。展示を満喫したら、展覧会公式ショップもチェック。展覧会公式ビジュアルブックをはじめ、Tシャツやステッカーなど、キングダム展オリジナルグッズが充実。来場の記念におすすめだ。

会期中の毎週金・土曜の17時30分以降は「山の民ナイト」と称して、来場者限定で山の民のお面をプレゼント。また、グッズセットのチケットも販売されているので、詳しくは公式サイトをチェックしよう!

力のこもった原画を工夫を凝らして展示することで、見る側もその世界に入り込んだかのような錯覚さえ感じる。原作ファンも新たな見方や発見ができる、またとない時間になるだろう。

取材・文=森川和典
撮影=川崎賢大

※本記事は8月3日時点のものです。
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