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「メンチきってるなう」“謎のヤンキー”がSNSで愛されすぎ!ダジャレと強面で笑いを届ける“中の人”を直撃

  • 2021年7月21日
  • Walkerplus

「メンチきってる」「カツアゲ」などの物騒な言葉とヤンキースタイル、そして全力の変顔を交えた作品で世間を笑わせている、Twitterを中心に活動するクリエイターのYOSHIKIさん(@yosiki512)。

今回はYOSHIKIさんに、クリエイター活動を始めたきっかけや作品を作り続ける理由などを聞いた。

■まさかの大炎上!賛否両論だった「メンチきってるなう」
昔から人に「おもしろい」と言ってもらったり、笑ってもらえるのが好きだったというYOSHIKIさん。「SNSを使ってたくさんの人に『笑い』を届けたいと思い、投稿を始めました」と、作品作りのきっかけを話してくれた。

そんなYOSHIKIさんの代表作は、「久しぶりに喧嘩したなってきたから母校でメンチきってるなう」という2019年に発表したもの。ヤンキーに扮したYOSHIKIさんが、自身の母校の門前でメンチではなくメンチ「カツ」を切っているという、ダジャレが効いたこの作品。あまりのシュールさに、Twitterでは36.4万の"いいね"を獲得した。

「ネタといい、顔といい、フォームといい、私の中で原点であり頂点です。まな板は普段から家で使っているものを使ったので、母には『これは何があっても捨てないでほしい』と頼んでいます。今では家宝です」

しかしこの作品、学校の前で刃物を持っていたことで賛否が分かれてしまい大炎上。「笑った」「絶対いいヤツ」と肯定的な意見もあれば、「学校の前で包丁はあかんやろ」「キャベツがあったら許してた」という否定的なものもあり、両者がぶつかり合ってしまう事態に。

「学校の前で包丁を持つということをよく思わない方がいて、炎上してしまいました。母校には謝罪して丸く収まったのですが、当時通っていた大学からは3時間にわたるお説教、反省文、反省文の再提出、そしてまた3時間にわたるお説教があり、事態を収めるのに長い期間苦労したのを覚えています。その後アップした謝罪動画は、ニュースサイトのトップニュースにも取り上げられるほどでした」と、YOSHIKIさんは当時の状況を語る。

なお作品については、場所の許可を取ったうえで人気の少ない早朝に撮影をおこなうことを徹底しているという。

■“親父ギャグ”を全力で!すべては「笑い」のための探求心
作品を作るうえで、YOSHIKIさんは「見た目と言葉のギャップを大切にしている」と話す。

「悪い言葉と悪くないことや、壮大なものとかわいらしいものなどを対比させることによって、オリジナルの笑いを生み出せるのではと考えています。また、表情も『顔芸』としておもしろいものを選んでいます。世間では寒がられている親父ギャグを全力で行うことによって、何か生まれるものがあると感じています」

作品の着想については、「不良・ヤクザモノなどのジャンルの映画や漫画を普段から見ています。その中で拾ったいかつい言葉でダジャレを考えて、表現しています。また、インターネットで『ヤンキー 使う言葉』と調べて、そこからネタを探すこともあります」と、毎日研究を続けているという。

■国会議事堂も作品に!手順を踏んで生み出す「ヤンキー」
これまでのYOSHIKIさんの作品の中で最も人気だったのは、「金欠やから路地裏でカツアゲなう」という作品だ。

「メンチのツイート以来に、1年ぶりに学ランを着て投稿したツイートです。学ランと揚げカツ、顔芸の3つが好きというコメントを多くいただきました。このツイート以来、学ランとサングラスを着用するように意識しています」と話す。YOSHIKIさんの作品の方向性が決まった渾身の一作だ。

また、「メンチきってるなう」のほかに、「日本の最高権力機関に、はむかってきた」と「ありったけの夢とかき集めてきた」もYOSHIKIさんイチオシの作品。

「『日本の最高権力機関に、はむかってきた』は、青い空と緑、国会議事堂の色合いがうまくマッチしていて、そして私の顔芸も上手にできた作品です(笑)。警備員に囲まれながら三脚を使って1人で撮影しました。最初は『バットやサングラスなどからテロ行為ではないか』と疑われましたが、名刺を渡してしっかり説明し、なんとかお許しをいただけました。わざわざカゴとバットを持ってきた甲斐がありましたね」

「『ありったけの夢とかき集めてきた』も大好きな作品です。現在は鹿児島に住んでいるのですが、そこで初めて撮ったものです。三脚を使って撮影をしたのですが、風が強く、何度も倒れてスマホの後ろが割れました。桜島をバックに撮ったこの作品が、鹿児島の人たちに少しでも受け入れてもらえればいいなと思っています」

■「元気を与えるためにもっと魅力的になりたい」
YOSHIKIさんはSNSでの作品作りだけでなく、自身のYouTubeチャンネルにミュージックビデオをアップするなど精力的に活動中だ。そんなYOSHIKIさんに、今後の展望を聞いた。

「これからは映像や音楽などを使ってもっとたくさんの人を笑わせ、元気を与えられる存在になりたいです。そのためには私自身がもっと魅力的で力のある存在になる必要があるので、現在その手段を考えています。また、絶景や世界遺産などの建物での撮影にも挑戦していきたいです」とYOSHIKIさんは意気込みを話してくれた。

現在は新聞記者として現場を飛び回るYOSHIKIさん。社会人として仕事をがんばりながら、これからも人々に笑顔を届ける作品を作り続けていくようだ。今後この“謎のヤンキー”がどうなっていくのか?これからも目が離せない!

取材・文=福井求

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