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宮本茉由「自分じゃない自分になれることが女優の楽しさ」

  • 2021年7月10日
  • Walkerplus

『CanCam』(小学館)の専属モデルとして活躍、梅酒のCMでもすっかりおなじみの宮本茉由。昨年は、『竜の道 二つの顔の復讐者』(関西テレビ)ではホステスを、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)では出版社の編集者、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)では鑑識を演じるなど、新たな役柄にも挑戦し、女優としてのキャリアも確実に重ねている。

そんな宮本が、夏クールの、新土曜ドラマ『ボイスⅡ 110緊急指令室』(日本テレビ系、7月10日(土)夜10時スタート)ではECU副室長・山城早紀役を、2022年公開の、太宰治『斜陽』を映画化した、『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』では主演として、没落した貴族の島崎かず子を演じる。

宮本は、ドラマ撮影の現場の朝ごはんは必ず、納豆巻きとナメコの味噌汁を食べるそう。女優として今後目が離せない宮本に、役作りや今の心境を聞かせてもらった。

■一見クールに見られがちだけど中身は、というギャップは役柄と同じ
――人気ドラマへの出演や、映画初出演にして初主演と、女優としてかなり順調にキャリアアップされていますね。

【宮本茉由】ありがとうございます。これまで演じてきた役柄はどれも大切でとてもやりがいがありました。今回の『ボイスⅡ 110緊急指令室』はいままでの作品の中で、いちばんどんな気持ちでこの台詞を言ったら伝わるのかを考えました。

また、専門用語を使う台詞量も多くて、いつもは緊張しない私も、できるかな?と不安でしたが、先日の撮影で監督からワンテイクでOKをいただいたときは、自分が作ってきた山城早紀は間違いではなかったと自信がつきました。

――宮本さんといえば、家族をすごく大切にしていて、いつも台詞の掛け合いの相手に弟さんが協力しているイメージがありますが、今回ももちろんそうですよね?

【宮本茉由】はい。弟が、台詞の相手をやってくれています。私の演技に対してもいつも厳しい意見を言ってくる弟が、確認用に撮影した練習の動画を見て、「うまいじゃん!女優みたいじゃん!」と褒めてくれたのがうれしかったです。私の成長ぶりを身近で見てくれています。

――『ボイスⅡ 110緊急指令室』では、港東署ECU・副室長、山城早紀を演じますね。役柄との共通点があれば教えてもらえますか?

【宮本茉由】私が演じる山城早紀は31歳で、実際の私とは5歳差があるので、「はい」というひと言も、ちょっと意識して大人っぽい女性に寄せて言ってます。クールな言い方の台詞が多いので冷たく見られがちですが、奥底には仕事やECUのメンバーのことを気遣うような一面もあり、そういった感じをうまく出せればいいなと思っています。

早紀は無駄な動きがなく冷たい雰囲気を持っているのですが、実は情熱的で事件解決のために奮闘するのですが、犯人を追うときは少し焦ってしまい冷静ではない話し方になるんです。

私もそこはかなり似ていて、黙っていると冷めているように見られますが、中身はマイペースです(笑)。そのギャップは似ているのかなって思いました。ストーリーが進むにつれて、私の出番も多くなっていくので、楽しみにしていただきたいです。

■観てくれた人にも希望を与えられるような作品にできるようにしたい
――映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(2022年公開予定)は10月からクランクインですよね。いまの心境を聞かせていただけますか?

【宮本茉由】出演が決まったときは、うれしさよりもプレッシャーと緊張感の方が大きかったです。太宰治さん、そして『斜陽』が好きな方々に、映画化されてよかったと思っていただけるような、かず子をしっかり演じたいと思います!

一見、暗そうな作品にも思われがちですが、実は明るい場面もあり、希望がある作品だなと思っています。いろんな辛いことを乗り越えて、自分が決めたことを貫くことで希望を見つけて、強く生きていくぞという強い女性を演じられたらなと、観てくださった方にも希望を与えられるような作品にできるようにしたいと思っています。

自分自身もかず子を演じることで、考え方が変わり強い女性になれそうだと思うくらい、影響を受けています。

母親や弟を想う家族を愛する気持ちは、私も同じで共感できます。年齢差がある相手を好きになる役も初めての経験ですが、この作品を読んでみて違和感を感じることはありませんでした。いまはクランクインに向けて、とにかく必死で台本を読み込んでいます。

――最後にひと言お願いします。
【宮本茉由】これまで、お話したことがなかったのですが、最近、カメレオン女優になりたいと思うようになりました。『ボイスⅡ 110緊急指令室』の山城早紀も、『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』の島崎かず子もどちらも芯のある強い女性ですが、“強い”という意味が違う女性なので、その役柄に憑依できるように、そんな女優さんになりたいと思っています。自分じゃない自分になれることが女優の楽しさだと感じています。

この環境に甘んじず、さらに上を目指します!また、ぜひ取材していただけるようにがんばります!(笑)。

撮影・取材・文/野木原晃一

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