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長谷川ミラが日本の“ジェンダーギャップ指数”に驚き 「インクルージョンを考える会」で得た“気づき”とは?

  • 2021年6月18日
  • Walkerplus

各国における男女格差を測る“ジェンダーギャップ指数”の最新版では、日本の順位が156カ国中120位となっている(指数は、経済・政治・教育・健康の4つの分野のデータから作成)。そんななか、インクルージョン後進国と言われる日本社会のリアルな状況に向き合い、インクルーシブな社会の実現に向けた未来について考える機会として、P&Gジャパン合同会社(P&G)がオンライン・シンポジウムを開催した。

経営戦略の一環として、イクオリティ&インクルージョン(平等な機会とインクルーシブな世界の実現)を掲げ、“多様な社員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる組織作り”に取り組んでいるP&G。

同社は、6月16日に「P&G Equality & Inclusion(イクオリティ&インクルージョン)オンライン・シンポジウム『「多様性」の、その先へ〜 インクルージョンがもたらす成長』」を開催。日本のインクルージョンの課題である「ジェンダー」「LGBTQ+」「障害者雇用」、そして「アンコンシャスバイアス」「自身が少数派と感じた経験」などについて議論した。出席したのは、モデルとして活躍する長谷川ミラや、シドニー五輪金メダリストでスポーツキャスターの高橋尚子ら。

オールジェンダー向けのブランド「JAMESIE」を立ち上げるなど、LGBTQ+コミュニティのサポートにも積極的なZ世代(1990年代中盤以降に生まれた世代)の長谷川は、「私の周りでは『インクルージョン』という言葉自体を、『ダイバーシティ』『多様性』と同じように知っているという人は少ないんですね」と第一声。一方で、「(海外留学していた)私自身や、海外を知っている友人からは、『インクルージョン』の考え方は当たり前に浸透しているなと感じます」と、周囲の現状を伝えた。

東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会理事も務める高橋は、日本オリンピック委員会(JOC)の役員男女比率を示して、「(2019年にスポーツ庁が策定した競技団体の運営指針・ガバナンスコードで)JOC加盟団体の女性理事を40%以上登用するよう定めるなど、日本スポーツ界は今、変わろうとしているところ」と身近な事例を展開。

それを受け、長谷川は「グラフを拝見して、(現在の女性理事の比率が)なんでこんなに少ないのでしょう?というのが率直な意見。世界基準に追い付いていかないといけないのにビックリしました。国内で変えていくのは難しいのかな?海外からの批判がないと動いていかないのかな?と」とコメント。上場企業に占める女性役員の比率や女性政治家が少ないという日本の課題を指摘した。

さらに、J-WAVEのナビゲーターを務める長谷川は「私が出演しているラジオ番組では、『女優』から『俳優』という呼び方に統一したり、『ハーフ』という言い方を『MIX』という言い方にしたり…」と、社会的性別フリーの観点や、アイデンティティ問題の話題へ。「(日本のインクルージョンの課題解決は)正直、メディア、エンターテインメント業界を見ていてまだまだだと思う。思い返せば、舞台に出ていた15歳の頃、周囲がほとんど男性で、休憩時間は全員たばこに行っていた。そのとき私も、20歳を超えたら たばこを吸わなきゃと思っていた。テレビや雑誌編集部でも、男性ばかりの現場をよく見たり…。働きながら、そういうところを変えていかないといけないなと思うようになっていました」と振り返った。

そして最後に「(シンポジウムで改めて)知ることの大切さ、学ぶことの大切さを感じました」とコメント。「偏った情報ばかりにならないように、主体的に情報に向かっていき、学んでいけたら。情報を自分で精査して、それをみんなで議論して、その後にアイデアを出していくことにつなげていけたらと思います」と真摯に語っていた。

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