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「アマイワナ」って何者?昭和と令和を行き来する、レトロポップな次世代アーティストが話題沸騰中!

  • 2021年7月2日
  • Walkerplus

2020年11月、人気バラエティ番組『今夜くらべてみました』(日本テレビ)に「20代なのに80'sアイドルに憧れる女」として出演し、強烈な昭和アイドル愛とキュートなルックスで一躍話題になったシンガーソングライター・アマイワナ。

その翌月には7曲入りのEP『恋せよ惑星』(MIMICOS RECORDS)をデジタルリリースし、今年3月には初の冠番組『DAIGOのアマイワナ~昭和のエモーショナルSONG~』(フジテレビ系)が放送された。

さらに同月には昭和を感じさせる6曲入りの“カセットテープ”、2021年7月7日(水)には7インチシングルレコードが発売されるなど、まるで令和と昭和を行き来しているかのような活動で注目を浴びている21歳の次世代アーティストだ。

ここ最近、雑誌『SPA!』や『FRIDAY』にも取り上げられるなど、着々とメディア露出を増やしているアマイワナ。今回は、「2000年1月1日生まれ」という奇跡のミレニアムガールのルーツに迫った。

■趣味の範疇を超えた「昭和マニア」
最近、テレビや雑誌などのメディア露出が急増しているアマイワナ。出演のたびに昭和愛をいかんなく披露し、番組出演者や視聴者を驚かせている。

「それまではただの趣味として楽しんでいただけだったのが、最近は『昭和』を取り上げるメディアからたくさんお声掛けいただくようになりました。おかげで貴重な出会いもたくさんありますし、メディアに取り上げてもらうことで、私の音楽に出合ってくれる人も増え、うれしい半年でした」

いわゆる「昭和マニア」として話題のアマイワナだが、本業であるアーティストとしての在り方についての難しさも話してくれた。

「『平凡』『明星』などの昭和のアイドル雑誌や、懐かしの音楽番組『ザ・ベストテン』などが大好きなのは趣味の1つにすぎず、本来の音楽活動はまったく違っているのですが、『昭和な表現をする人』という勘違いをされることもあり、そこのギャップを難しく思うこともありました」

■「憧れの中森明菜」と「テーマとしての中森明菜」
彼女が昭和にハマッたきっかけは、たまたま目にした懐かしの音楽番組『ザ・ベストテン』だったという。

「演出とか、なにに関してもすごく豪華なんです。毎週飽きないようにおもしろ企画が組まれてたりとか。そういう時代の派手さとか能天気さが好きですね」

そんな彼女が最も愛してやまない昭和アイドルが、中森明菜だ。

「今の若者と同じように、私にとって明菜ちゃんは『推し』という気持ちが強いです。それが私の場合、情報源が昔の映像や昔の雑誌だっただけで。でも、動画サイトや雑誌でしか知ることができない対象というのは、今も昔もほとんど同じですよね」

彼女の中森明菜愛は対象が昭和アイドルというだけで、今の若い世代が抱く感覚と同じようだ。では、現代の若者をとりこにする中森明菜の魅力とはどのようなものなのだろうか。

「彼女の魅力は、誰よりも腰が低くて、礼儀正しくて、謙虚な態度しかとらないのに、なぜか『不良』『ちょいワル』みたいなイメージが根強いという、ギャップです。大人が明菜ちゃんを『こんなイメージで売ろう!』としているのに、明菜ちゃんは明菜ちゃんを貫こうとしている、そんなギクシャク感が好きです。密かな対抗心が見え隠れするんです」

中森明菜が活躍した1980年代といえば、他にも松田聖子、小泉今日子などさまざまなキャラクターのアイドルが増え、芸能界の中で「アイドル=作りこまれた物」という認識が一般的だった。そんな時代への抵抗感、自分らしさを貫徹する姿。それが彼女の思う中森明菜の魅力のようだ。

■CDでもなくサブスクでもない!「レコード」での新曲リリース
そんなアマイワナを語るうえで欠かせない新しいトピックスは、7月7日にリリースする新曲CD…ではなく、なんと7インチシングルレコード。なぜデジタルリリース全盛の時代に、昭和のアナログ感たっぷりのレコードを選んだのか。

「そもそも、レコードの音が好きだからという理由もあります。それに今の時代はスマホで音楽を聴くのが当たり前で、わざわざおうちでレコードを聴くなんて、新しい楽しみ方だと思うんです。私自身も好きな時間ですし。『いつか自分の曲もレコードで出せたらいいな』と思っていたところ、ありがたいことにレコードのお話をいただいたんです」

レコードA面に収録された楽曲『正しい乙女』は、どこか懐かしいサブカルチャーのにおいが漂うレトロポップなナンバー。昨年11月に先立ってデジタルリリースされた同曲は、翌月同じくデジタルリリースされた7曲入りのEP『恋せよ惑星』の収録曲だ。

「他人の意見や評価を気にせず、自分がかわいいと思うもの、かっこいいと思うことを1番大事にして生きる。そうしたら必ずチャンスは回ってくると信じている。強く気高く生きることが本当に正しい乙女だ。そんな、私の活動テーマそのものの曲とMVになっています」

B面の『夜の虹』は、打って変わってしっとりとした楽曲。公開中のMVではこれまでとは異なり、アマイワナの他に別の役者が出演している。

「曲を書くときも、映像を作るときも、映画を作るイメージで制作しました。映画のエンドロールで流れたらいいなって感じで。今回、初めてスタイリストさんについてもらったので、衣装や小物は自分ではなかなか選ばないものばかり。いっぱい見てほしいです」

さらに8月には『待ち合わせは渋谷ハチ公前』と『上海惑星』を収録したレコードの発売を予定しており、彼女の勢いは増すばかりだ。

そんなアマイワナの今後の活動についても聞いてみた。

「どんな状況になっても常に作品を作り続けることが大事。というか、それしかできないんですよね。今、どんどん配信ライブや無観客ライブ配信が増えているので、新しい形でできることをやる。とにかく作って配信する。止まらずにやるということを目標にしたいです」

令和に現れた、時代を跳躍する次世代アーティストとして、音楽だけにとどまらない今後の活躍に期待したい。

取材・文=織田繭

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