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賀来賢人2度目の声優挑戦の感想は「自分の声が気持ち悪い」、きかんしゃトーマス作品参加の苦労を語る

  • 2021年3月25日
  • Walkerplus

3月26日(金)より全国ロードショーとなる、きかんしゃトーマスの劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!』。11年ぶりに日本のキャラクター「ケンジ」が登場するとあって、公開前からファンの間で話題となっている。世界一のスピードを誇る超特急・ケンジの声を演じているのが俳優の賀来賢人だ。

プライベートでは、2児の父でもある賀来。今回は映画の公開に先立ち、ケンジを演じるための役作りや、自宅での子供との過ごし方などについて語ってくれた。

■これまでにない真っ直ぐな男・ケンジを演じてみて
――オファーがあったときの気持ちや、周りの反応はどうでした?
「幼少期に見ていた作品ですし、うれしかったです。僕の子供も、オファーをいただくちょうど1週間くらい前にトーマスを見ていたので、家族もみんな喜んでいました。さらに、兄の子供がトーマスブームで、人形なども実家に置いてあったりしたので、何かの縁だなと感じました。ケンジの顔も僕に似ているし(笑)、勝手にどんどん親近感が湧いてきて、ぜひ演らせてください、と。パパ友からも“絶対見に行きます”とたくさん連絡をいただきました」

――声優は2度目ですが、挑戦してみてどうでした?
「自分の声を聞くのって、すごく気持ちが悪いんです(笑)。俳優になって最初に“気持ち悪っ!”って思ったのが、顔でも動きでもなく、実は声だったので。キャリアを重ねたことで、映像を通した声の違和感には慣れましたが、声優となると声しかフィーチャーされないじゃないですか。収録した声を聞いたらやっぱり気持ち悪くて。“ケンジじゃなくて僕だけど、大丈夫ですか?”って、ちょっと不安になりました」

「でも、妻と子供は楽しんで見てくれたので、自分以外は気にならないんだなと思いました。普通に作品を楽しんでくれたので、それが何よりだなって。子供には終わったあとにパパの声がケンジだって伝えましたけど、言わなければ気が付いていなかったと思います」

――ケンジを演じるにあたって意識したことはありますか?
「嫌味がない好青年になるよう意識しました。監督から『本当に声から“真っ直ぐな男”というのが伝わるようにしてほしい』と言われたので、試行錯誤しながらキャラクター作りをしました。ケンジのようなキャラを演じた経験がなかったので、本当に難しかったです」

――ケンジを演じてみてどうでしたか?
「こんないい男になりたかったなと羨ましくなりました(笑)。叫ぶシーンは大変でしたが、いろいろなバリエーションを試しながらテイクを重ねてOKがもらえました。ケンジのように完璧で、非の打ちどころがない男が、パニックになって崩れ落ちていく様子は演じていて楽しかったです。作品の中でもキーポイントになる、ハラハラする場面なので、ぜひ注目してください」

――妄想の世界では、テンションのギアが上がった感じがしたのですが?
「あのシーンは、監督に『妄想なのでいくところまでいっちゃってください。そこで賀来さんのキャラクターが出せたらいいなと思います』と言われていました。ケンジは低めの声で演じていたので、徐々にテンションを上げてちょっと高い声を3パターンくらい録りました。声だけの表現ですが、体を動かしてリズムをとったりもして(笑)」

――難しかったところは?
「声だけの演技は、悲しかったり、楽しかったりというのをより前に押し出さなければならず、そのやり方が僕の中にまだないのでそこが難しかったです。でも、監督さんが気持ちをのせてくれて、楽しく演じられました」

――そういう部分が声優さんのすごいところだと?
「そうですね。声優さんは声色だけですべて表現できるじゃないですか。本当に勉強になります」

――特別なトレーニングはしましたか?
「ひとりだけの収録だったので、実はすべて手探りでした。トレーニングのやり方もわからなかったので、トーマスシリーズを見て世界観だけ頭に入れて。あとは、監督が言ったことをスポンジのように吸収できるかが勝負だと思ったので、なるべく真っさらな状態で挑みました。最終的に、現場で監督が丁寧に説明してくれて、自分でも最後は納得できたというか。すごく良い経験になりました」

■「頼りなかったトーマスが今作で大成長!」トーマスと作品の魅力
――改めて感じたトーマスの魅力はどんなところですか?
「個性豊かなキャラクターがいっぱいいて、その性格はみんなバラバラだけど、いざとなったら協力しながら支え合う仲間、というのが基本的なテーマになっているのかなと思います。そこをやんわりと伝えているのが素敵だと思いますし、子供たちに感じてほしいです」

「それから、トーマスの世界は社会の縮図だなと思いました。よそ者のケンジとサニーを、受け入れるトーマスたちに好感が持てますよね。子供たちのコミュニケーションでも、公園で遊んでいて、知らない友達がグループに入ってくることもあると思いますし。あとは、とにかくストーリーが楽しいので、お父さんお母さんも懐かしみながら見てもらえると思います。いろいろなテーマや、伝えたいことが詰まっている作品です」

――一緒に仕事をするならコイツだなってキャラクターはいますか?
「ケンジみたいな爽やかなヤツがそばにいたらいいですよね。いつもトーマスは頼りないからなぁ(笑)。でも今回の映画では、頼り甲斐のあるトーマスが見られてうれしかったです。やっぱりトーマスが好きです!」

――劇中でトーマスたちが「機関車に代わりなんてない」というのを証明するシーンがありますが、賀来さんには誰にも負けない強みはありますか?
「“無根拠な自信”です。大きな勝負事があると、“絶対できる”と自分に言い聞かせます。そうするとわりといいパフォーマンスができるし、そういうときの自分はすごく強いと思います。言霊というか、強く大きなことを言っちゃえば、達成せざるを得ないじゃないですか。そういう手を使って、よく自分を奮い立たせています」

■「僕も好きだし、子供も大好き!」家でも親子でトーマスに夢中
――トーマスにはグッズがいっぱいありますが、印象的なものはありますか?
「ケンジのぬいぐるみをさっそくいただきました。印象的なグッズは、トーマスのプラレールです。僕の子供がプラレール好きで、手で動かして遊ぶより走っているのを見ているのが楽しいみたいです。父は鉄道模型が好きで実家にあるんですけれど、それもず〜っと見ています。ちっちゃいものが動いているのが好きなのかな?3世代で楽しんでいます」

――お子さんはトーマスのほかにどういうものを見ていますか?
「子供向けのアニメはいろいろ見ています。トーマスなどの子供向けの作品は、どの世代にもウケるように作られていて、世界中の全世代に通じる作品として作られているから、すごいなって単純に感心しちゃいます」

――家ではお子さんと、どんなことをしているのですか?
「仕事は持ち込まないようにしているので、家ではなるべく子供と遊ぶようにしています。絵本を読むのは子供も好きですし、僕も本を読んでいる時間が好きです。子供が言葉を理解するようになってきたので、こっちもつい熱が入っちゃいます(笑)」

――新型コロナウイルスが落ち着いたら、どこに行きたいですか?
「自然が好きなので、海に行きたいです。友達とワイワイ楽しみながら、のんびりしたり。人の少ない、だだっ広い海や砂浜で、ぼーっとしたり走ったり、子供と散歩もしたいです」

――今年は難しいかもしれませんが、花見で思い出に残っていることはありますか?
「都内の砧公園には何回か行ったことがあります。広めの公園なので、桜と空を眺めながらリラックスした思い出があります。東京は狭いので、ソドー島のように広いところに行きたいですね(笑)」

――ありがとうございました!

劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!』は、未来の発明ショーが開かれているソドー島が舞台。親子でトーマスやケンジを応援しに、劇場へでかけよう。トーマスとケンジの“おでかけサコッシュ”付きムビチケカード(親子ペア2200円、一般1400円、子供900円)が映画館で発売中なので、こちらもチェックしてみて。

写真=阿部昌也
取材・文=北村康行

(C) 2021 Gullane(Thomas)Limited.

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