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明日海りお、千葉雄大ら出演の「ポーの一族」まもなく 大阪公演が開幕、ライブ配信も決定! 

  • 2021年1月5日
  • Walkerplus

演劇ライター・はーこが不定期で配信するWEB連載「はーこのSTAGEプラス」Vol.85をお届け!

1972年に「別冊少女コミック」で発表、当時の女子たちを虜にした萩尾望都の名作「ポーの一族」。吸血鬼バンパネラ伝説を題材に、少年の姿のまま永遠の時を生きる主人公・エドガーと、彼によってバンパネラ一族となり、数奇な運命をたどる孤独な美少年・アランを軸に描くファンタジーだ。その世界観は少女漫画の枠を超え、伝説となって今も愛され続けている。時を超えて描かれる、美しくも切ないバンパイアもの。その代表作と言えるだろう。

■STORYをチェック
イギリスの片田舎。森の奥に捨てられた幼い兄妹エドガーとメリーベルは、館に住む老ハンナに拾われ、育てられる。老ハンナたちは、永遠の時を生きる“バンパネラ”で、大老ポーが率いるポーの一族だった。村人に正体を見破られた時、存続の危機を救うために大老ポーはエドガーを無理やり仲間に加えてしまう。エドガーはメリーベルも一族に加え、ポーツネル男爵と妻シーラを養父母に、長い時を生きることになる。

時は流れ、新興の港町ブラックプールに姿を現した4人。そこでエドガーは、町一番の名家、トワイライト家の跡取りアランと宿命の出会いを果たし…。

この原作を基に、ミュージカル界を牽引する小池修一郎が脚本・演出を手掛けて舞台化、2018年に宝塚歌劇団花組で初演した。主人公エドガーを演じたトップスター明日海りおは、原作から抜け出たようなビジュアルと表現力で好評を得て、代表作に。

そして3年。今回、小池の手によって新たに蘇ることになったミュージカル・ゴシック「ポーの一族」。今やNHK連続テレビ小説にも出演する明日海は、「エドガーを再び」という多くの声に、「このような形で実現し、驚きとうれしさでいっぱいです」と話し、宝塚歌劇団退団後初のステージとしてエドガーに再挑戦する。

さらにアラン役には千葉雄大が出演。念願だった初ミュージカルに、早くから歌やダンスのレッスンに取り組み、本番への準備を進めている。

また、このミュージカルは大阪から開幕し、2月から東京で上演。既に売れ行きは上々だ。梅田芸術劇場ではできる限りのコロナ対策を取って迎えるが、劇場に足を運びにくい人たちにも楽しんでもらおうとライブ配信も決定した。その情報と共に小池、明日海、千葉の意気込みコメントを紹介しよう。

■小池修一郎 コメント
「宝塚歌劇団入団前に夢見た『ポーの一族』のミュージカル化。偶然、萩尾望都先生にお会いした時に上演許可を求めてから33年後にやっと実現させました。明日海りおのエドガーは、萩尾先生に『待った甲斐があった』と言わしむる、“極上の美、永遠の命”を体現してくれました。

以来、明日海エドガーの復活は、私と萩尾先生の共通の願いとなり、そして明日海自身もそう願ってくれていることがわかりました。もう宝塚の華麗な虚構へは戻れません。男女のキャストによる、リアルな世界で明日海エドガーはどう息づくのか。何より本人がためらいなく挑戦を受け入れてくれました。

そしてこの未知の舞台に、ミュージカル初登場の千葉雄大が、アラン役で名乗りを上げてくれました。勇気ある2人のコンビネーションにすべてを懸けます。エドガーの永遠の旅は続きます。観客の皆様を、“輝きの未だ見えぬ地平へ”と誘いながら」

■明日海りお コメント
「この作品で一番大切なのは、萩尾望都先生の描かれた物語と世界観、エドガーの心を私なりに解釈し、舞台の上に息づかせること。原作の絵から伝わって来るパワーを受け取り、自然と湧いて来たものに身をゆだね、再びエドガーの魂と出会えることを楽しみにしています。

前回から3年経ち、今回は初共演の方たちとの舞台作りになります。新しい環境の中、自分がどう変わり、どのような化学反応を起こしていけるのか、ひとつのチャレンジになると思います。自分が本当に納得いくまで仕上げて、皆様を『ポーの一族』の世界に誘います」

■千葉雄大 コメント
「今回、私にとっては初めてのミュージカルですが、人に何かを伝えるという本質的な部分は、映像やテレビドラマなどほかのジャンルでも同じことだと感じています。垣根なく精一杯表現をして、良い作用が作品にも自分としても出していければと思います。明日海りおさんという、なんでもできるすごい方とご一緒しますので、自分なりの表現で頑張ってついていきたいです。

『ポーの一族』は長年のファンがたくさんいらっしゃる作品です。宝塚歌劇以外での初の上演となる私たちの舞台も、お客様に気に入っていただけるとうれしいです」

■ライブ配信情報
(1)2021年1月16日(土)17:30公演 
(2)2021年1月23日(土)12:00公演
※アーカイブ配信なし
 ライブ配信視聴券料金:4500円のところGo toイベント対象により3600円に
 視聴券販売ページ:チケットぴあhttps://w.pia.jp/t/poenoichizoku/
 視聴券販売期間:2020年12月26日10:00~各回の開演30分後まで購入可能

■STAGE チケット発売中
ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」

期間:2021年1月11日(祝)~26日(火)※14日(木)、21(木)日は休演
会場:梅田芸術劇場メインホール
原作:萩尾望都「ポーの一族」(小学館『フラワーコミックス』刊)
脚本:演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演:明日海りお、千葉雄大、小西遼生、中村橋之助、夢咲ねね、綺咲愛里、福井晶一、涼風真世 ほか
料金:S席1万4000円、A席9500円、B席5500円
問:梅田芸術劇場
電話:06-6377-3800
https://www.umegei.com/poenoichizoku/

取材・文=演劇ライター・はーこ

※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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