「これぞドラゴンクエスト!」現実世界に“スライム”を誕生させたミニチュア作家の遊び心とは?

  • 2020年8月24日
  • Walkerplus

コマ撮りアニメーション、ジオラマ、ミニチュア、トリックアートのほか、イラストやデザインなどジャンルを超えた分野で活動するМozu(モズ)さん。まるで部屋の片隅にこびとが住んでいるかのような、リアリティがあるミニチュア「こびとシリーズ」や、“頭がバグる”トリックアートなどで知られ、Twitterのフォロワーは19万人を超える日本を代表するクリエイターだ。先日も、散歩中にみかけた朝露にスライムのラクガキをしてフォロワーたちを楽しませていた。そんなMozuさんがミニチュア製作で心掛けていることとは?

■ミニチュア製作で大事なのは“衝動”や“欲求”を抑える「我慢のこころ」

――今回、朝露にスライムのラクガキをした理由を教えてください。

「朝の散歩中に草についた朝露を見かけ、それが青空を映して水色になってスライムみたいに見えたのでラクガキしました」

――SNSの反響はいかがでしたか?

「ミニチュア作品以外のツイートで5000いいね!は反響が大きかったと言えます。こういった“自分の閃き”や“思いつき”がみなさんに共感していただけるとうれしいですね」

――ドラゴンクエストは好きな作品ですか?

「小学生のころからたくさんやっていました」

――Mozuさんにとって一番思い出深いドラクエのタイトルを教えてください

「少し王道ではないのですが、スライムが主人公のニンテンドーDSソフト『スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団』が一番好きでした。理由は、本家よりもかわいい雰囲気と、友達とひたすらやりまくった思い出があるからです」

―― なるほど!それで朝露に思わずラクガキしてしまったと。Mozuさんは緻密なミニチュア製作で有名ですが、ミニチュア製作で一番大事にしていることはなんですか?

「自分が感じた、『これが好き』という感情を作品に落とし込むことを一番大切にしています。そうすると、必ず『それ私も好き!』という方がいらっしゃるのでそれがうれしいです」

――たしかに、今回の朝霧を使ったスライム風ラクガキからは、Mozuさんのスライムへの“好き”が伝わってきます。ミニチュア製作に情熱を傾ける原動力は?

「原動力は『細かい作業が大好き』なのと『人を驚かせたい』という2つの気持ちです」

――ミニチュア製作において、自身の技術が上がったと感じたターニングポイントは?

「『我慢を覚えたこと』です。塗料が乾くまで、パーツが接着されるまでは触りたいのを我慢する。やりたい作業を我慢して全体の設計図をしっかり描く…など。これらができるようになってから技術が飛躍的に向上した気がします」

――自身の“衝動”や“欲求”を抑えることも大事なんですね。では最後に、今後挑戦したいテーマを教えてください

「ストップモーションアニメです。高校生のころ、アジア最大の映画祭で最優秀賞を取らせていただきましたが、最近は仕事が忙しくてなかなか作れておりません。将来はコマ撮りアニメの映画監督になるので、そこを目指して少しずつ作品を増やしていきたいです」

取材協力:Mozu(@rokubunnnoichi)

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