鏡をのぞいた瞬間やストッキングを脱いだ瞬間に「足がむくんでいる」と感じると、それだけで気分が下がってしまうものですよね。むくんでいない軽やかな身体を目指したいものですが、梅雨は1年のなかでも特にむくみやすいシーズンです。
普段からむくみに悩まされている方は、この季節にむくみ太りしないために飲み物にも気を配りましょう。
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、むくみ太りをケアするお茶を3つご紹介します。
ご自身でむくみを自覚していない場合もあります。あてはまるところにチェックを入れてみましょう。
□温まると透明な鼻水が出てくる。
□風邪ではないのに痰がからみやすい。
□胃からちゃぽちゃぽと音がする。
□舌に歯形がついている。
□お腹をくだしやすい。
チェックシートにいくつあてはまりましたか? チェックが多いほど、身体に余分な水分が多かったり胃腸が冷えている場合があります。
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では、むくみは身体に不要な水分がたまっている「水毒(すいどく)」の状態だと考えます。
また、冷たい物を飲食することが多く胃腸が冷えると、水分調整機能が低下してしやすくなってしまいます。
むくみを感じた時は、まずは水分を摂り過ぎないように意識してみましょう。デスクの上に飲み物を置いて無意識に飲むのではなく、「喉が渇いたら飲む」というようにしてみてください。
余分な水分を追い出す食材を摂り入れることもむくみケアには重要です。水分補給をする際も、むくみ改善効果が期待できる飲み物に変えてみるとよいでしょう。
利尿作用が高い飲み物はたくさんありますが、特に以下の3つがおすすめです。
利尿作用が高いほか、胃腸ケアもしてくれるのでむくみケアにぴったりのお茶です。その他にも、肌荒れやシミ、そばかす対策につながるなど、肌状態を健やかにする働きも期待できます。
香ばしく、食事との相性がよいのでランチタイムにおすすめです。
利尿作用が高い黒豆を食事で摂ることもおすすめですが、「普段料理で黒豆を使わない」という方には黒豆茶がよいでしょう。むくみケアの他にも、肌の血色感をアップやエイジングケアも期待できます。
香ばしさのなかにも甘さがあるので、疲れた身体をひと休みさせる3時の休憩時によいでしょう。
日本は湿度が高いため、身体に水分を溜め込みやすいです。そのため、昔から日本では小豆を食べて胃腸の働きを整え、余分な水分を追い出していました。
最近では小豆を食べる機会が少ないかもしれませんが、お茶であれば気軽に摂り入れることができます。ご紹介したお茶のなかでも特に利尿作用が高いといわれていますので、むくみやすい方には積極的に飲んでいただきたいお茶です。
ほんのり甘く、疲れた身体を癒してくれますよ。
普段、飲んでいるお茶を変えるだけのむくみケアならば、そこまでハードルが高くないので続けやすいのではないでしょうか。暑くなってきたので冷たいものを飲みたくなりますが、冷たい飲み物はむくみの原因につながりやすいため、ホットでいただくことを心がけてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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