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台風と前線は豪雨をもたらす危険なパターン 23年前には「東海豪雨」も

  • 2023年9月11日
  • tenki.jp

9月はまだまだ台風シーズンですが、一方で秋雨前線が停滞しやすくなる季節でもあります。台風と前線は豪雨をもたらす危険な組み合わせといえます。このパターンは毎年のように大雨をもたらしており、23年前には「東海豪雨」を引き起こしました。

台風+前線=大雨

今年は9月に入ってもまだ記録的な暑さが続いていますが、季節は少しずつ変化しています。台風シーズンが続く中、本州付近には秋雨前線が停滞しやすくなる時期へと移り変わってきました。この台風と前線の組みあわせは、大雨をもたらすとても危険なパターンです。

「台風+前線」による大雨は、決して珍しいパターンではなく、毎年のように起こっています。家屋などに深刻な被害を及ぼし、時には人命を奪うような甚大な被害を引き起こすこともあります。23年前のきょう、2000年9月11日から12日には「東海豪雨」が発生しました。

広範囲に浸水被害をもたらした東海豪雨

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2000年9月11日から12日にかけては、本州付近に停滞していた秋雨前線に向かって、台風14号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となって東海地方を中心に記録的な大雨となりました。名古屋市内などを流れる新川が破堤するなど、堤防の決壊や河川の越水により7万棟が浸水。のちに「東海豪雨」と呼ばれるようになりました。

上の天気図のように、本州付近に前線が停滞している時は、台風の中心が陸地から離れていても、大雨になるため、台風の接近前から大雨に警戒が必要です。

避難場所や避難経路 確認しておくポイントは

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いざ、避難する場合に備えて、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことは、とても大切です。その際、ポイントが3つあります。

①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。「東海豪雨」のように、地域の過去の災害に学ぶことも大切です。

②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。

③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくのもおススメです。

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