日本の周辺には続々と台風が発生中。きょう28日午前9時には台風11号が発生しました。台風9号、台風10号、台風11号の台風の日本への影響は?
28日現在、台風9号(サオラー)、台風10号(ハイクイ)、台風11号(ダムレイ)のトリプル台風が発生しています。それぞれ進んでいる場所や速さが違いますが、今後、3つの台風のそれぞれの日本への影響はどうなるでしょうか。
まず、台風9号は、28日15時現在、「非常に強い」勢力でフィリピンの東を北上しています。今後発達しながらフィリピンの東から沖縄の南に進むでしょう。沖縄には30日頃に接近するおそれがあります。先島諸島の沿岸の海域ではうねりを伴って、29日は次第にしけるでしょう。30日から大しけとなる見込みです。うねりを伴った高波に警戒が必要です。
台風9号と合わせて影響がありそうなのが、台風11号です。台風11号は、28日午前9時にマリアナ諸島で発生しました。28日15時現在、マリアナ諸島を西北西へ進んでいます。この台風はやや発達しながら西よりに進むでしょう。31日には日本の南に達する見込みです。9月1日頃には風速25メートル以上の暴風域を伴って沖縄に接近するおそれがあります。
先島諸島では台風9号の影響で、29日頃から次第にしけますが、台風11号の北上に伴い、数日間、影響が長引きそうです。30日頃から9月2日頃にかけて、海は大しけとなりますので、海のレジャーにはしばらく注意が必要です。また、雨や風の影響も出てくるでしょう。週末にかけて、暴風や大雨など大荒れの天気となるおそれがあります。飛行機や船舶など交通機関に影響が出る可能性があります。今後の台風の動向や最新の情報にご注意ください。
そしてもう一つ、本州の東側にある台風10号は、28日15時現在、岩手県宮古市の東にあって北東へ進んでいます。このあとも徐々にスピードを上げながら、足早に東よりに進む見込みです。29日には日本のはるか東に進み、このあと温帯低気圧に変わるでしょう。30日にはアリューシャンの南に達する見込みです。
28日はこの台風周辺からの湿った空気が本州付近に流れ込み、三陸沖など東北の太平洋側の沿岸部などで雨をもたらしました。沿岸部ではうねりを伴ってしけている所があります。このあと台風10号は次第に東北から遠ざかり、台風10号による影響は小さくなるでしょう。
今後、台風10号の日本への影響は小さくなりますが、台風9号と台風11号は沖縄付近に影響をもたらしそうです。西日本や東日本は、台風の直接の影響はなくても、台風周辺からの湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になり、雨雲が発達しやすいでしょう。局地的に活発な雨雲が流れ込むことがありますので、ご注意ください。
台風発生のピークの時期を迎えており、9月以降もまだまだ発生する可能性が十分にあります。台風の接近に備えて、日頃から台風への備えをしておくようにしましょう。
