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危険な暑さをもたらす2つの高気圧 連休明けにかけて熱中症に最大限の警戒を

  • 2023年7月14日
  • tenki.jp

この先、連休明けにかけて、関東や東海を中心に体温をはるかに超える暑さが予想されます。特に内陸では40℃に迫る日もあり、危険すぎる暑さです。この暑さをもたらす要因に、「2つの高気圧」があります。

暑さのピークは連休最終日(17日)〜連休明け(18日)頃

あす15日〜17日の3連休は危険な暑さが予想されます。特に17日〜連休明けの18日かけては最も気温が高く、熱中症に最大限の警戒が必要です。

予想最高気温を見ると、関東〜九州は16日〜18日は軒並み35℃以上の猛暑日で、特に関東や東海を中心に体温を上回るような暑さが予想されます。さいたま市の18日は39℃と「酷暑日※」に迫る暑さです。

梅雨明けも予想されて、夏のレジャーを楽しむ方も多いかもしれませんが、体調管理には十分注意して、極力炎天下で長く過ごすことのないようにしてください。

※酷暑日:日本気象協会が定めた最高気温40℃以上の日

危険な暑さの要因 「チベット高気圧」と「太平洋高気圧」

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夏の高温をもたらす要因として、「チベット高気圧」と「太平洋高気圧」の2つがあります。

「チベット高気圧」は上空の高い所で見られる高気圧で、その名の通りチベット方面から東へと勢力を強めてくる高気圧です。3連休にかけては、上空約10,000メートル付近のチベット高気圧が本州付近まで覆ってくる見込みです。

「太平洋高気圧」はチベット高気圧ほど高い所ではないものの、地上付近〜上空約5,880メートル付近で顕著に現れます。3連休中は徐々に勢力を強めて、本州付近を覆ってくる予想です。

チベット高気圧や太平洋高気圧の勢力が強まる要因の一つは、フィリピン付近やインド洋付近で対流が活発になる(積乱雲の発生や発達が盛んになる)ことです。対流活動が盛んな地域で上昇した空気が、周辺の地域に吹き降りることで高気圧が強められます。

2つの高気圧が重なることで、下降気流が強まり、一気に昇温する特徴があります。

長期予報でもこの夏は「暑い」予想

先月に気象庁が発表した3か月予報でも、沖縄や西日本・東日本は期間(7月〜9月)を通して気温が平年並みか高い予想となっています。

上図のように2つの高気圧が重なりやすい傾向で、8月も厳しい暑さが長く続く可能性があります。暑さによる疲労の蓄積で、夏の後半はバテやすくなるので、生活リズムを日ごろから整えるようにしてください。

日ごろから熱中症予防を

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熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。

①日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。

②できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。

③暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、こまめに室温を確認しながら調節するとよいでしょう。なお、感染症対策として換気を行う場合は、窓とドアなど2か所を開放したり、扇風機や換気扇を併用したりするのが、おススメです。換気後、エアコンの温度は、こまめに再設定してください。

もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

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