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7〜10日 西日本など警報級大雨 災害リスク急激に高まる 大雨に備えて今できる事

  • 2023年7月6日
  • tenki.jp

あす7日〜10日頃にかけて、九州や中国地方、北陸や東海など広い範囲で警報級大雨となる恐れ。3日は熊本県で1日に2度「線状降水帯」が発生するなど記録的な大雨となった所もあり、更なる大雨で災害の危険度が急激に高まることも。大雨に備えて今できることは。

あす7日〜10日頃 九州など「警報級大雨」の恐れ 災害危険度高まる

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7月は度重なる大雨で、九州や山口県など災害が相次いだ所もありました。
3日は熊本県で1日に2度「線状降水帯」が発生。きのう5日までの10日間の降水量は、大分県日田市の椿ヶ鼻(つばきがはな)で802.5ミリとなり平年の約2.3倍、山口県美祢市東厚保(みねし・ひがしあつ)で466.5ミリとなり平年の約2.8倍に相当するなど、九州北部や山口県では平年の2〜3倍の雨が降っています。

まだ前回の大雨で地盤が緩んでいる中、再びあす7日以降は、大雨になる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。

あす7日〜10日頃にかけて、本州付近に前線が停滞する見込みです。九州や中国地方、日本海側を中心に「警報級大雨」となる恐れがあり、前線が少しでも同じような場所にとどまると、災害をもたらすような「危険な大雨」となる恐れがあります。
すでに記録的な大雨となっている地域では、更なる大雨で災害の危険度が急激に高まるでしょう。安全なうちに、早めに大雨の備えを行ってください。

九州ではあす7日から、雷を伴った非常に激しい雨が降り、その後10日頃にかけて西日本を中心に大雨となるでしょう。

8日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
九州北部地方  100から200ミリ

9日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
九州北部地方  200から300ミリ の見込みです。

西日本を中心に、あす7日から10日頃にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。九州北部地方では、土砂災害に厳重な警戒が必要です。

梅雨末期のこの時期は、平成30年7月豪雨や平成29年九州北部豪雨など、過去には多くの甚大な大雨災害が発生しています。過去の災害を教訓に早めに大雨に備えて、安心して過ごせるように対策を行ってください。

今できる大雨の備え① 避難経路の確認など

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今できる事の一つとして、安全なうちにできる事があります。
備えておいていただきたいことは、次の3つです。

①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。

②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。

③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

今できる備え② いざという時の避難行動を確認

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今回、西日本や日本海側を中心に大雨となる見込みで、特に九州北部を中心に雨量が増える恐れがあり、土砂災害の危険が急激に高まる恐れがあります。土砂災害から避難するには、ポイントが2つあります。

①早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。

②より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。

万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。

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