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台風3号と梅雨前線 今夜から再び大雨に警戒 すでに梅雨の雨量を上回っている所も

  • 2023年6月10日
  • tenki.jp

先日6月2日(金)〜3日(土)は、「台風2号+梅雨前線」の危険な組み合わせで、四国〜東海にかけて「線状降水帯」が相次ぎ発生。たった2日間で、梅雨の雨量を上回った所も。今夜(10日:土)から、被災地で再び大雨の恐れがあるため警戒が必要です。

6月上旬 記録的な大雨に

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6月早々、各地で記録的な大雨が続いています。2日(金)〜3日(土)は、「台風2号+梅雨前線」の危険な組み合わせで、四国〜東海で「線状降水帯」が相次ぎ発生。台風2号の動きが遅かったため、同じような場所に湿った空気が流れ込み続け、観測史上1位や6月1位の記録的な大雨となりました。そして、きのう9日(金)は前線や低気圧の影響で、紀伊半島や東海を中心に局地的に激しい雨が降り、きょう10日(土)は鹿児島県トカラ列島で1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」を観測しました。

10日間雨量(6月9日まで)は、各地で平年を大きく上回り、特に、近畿〜関東で平年比400%以上となっており、近畿〜東海では500ミリを超え、600ミリ以上となっている所もあります。

たった2日間で梅雨の雨量を上回った所も

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特に、先日6月2日(金)〜3日(土)の2日間で、三重県鳥羽市や愛知県伊良湖岬、埼玉県越谷市、茨城県土浦市など、紀伊半島〜関東にかけて梅雨の雨量を上回った所があります。

東京都心も、たった2日間(2日〜3日)で261.0ミリと、梅雨の雨量の約8割の雨がザッと降り、中川含め目黒川や石神井川など23区部の河川で洪水警報【警戒レベル4相当(洪水)】が発表されました。

今夜(10日)から再び「台風+前線」の危険な組み合わせで、被災地となった所で大雨となる恐れがあるため警戒が必要です。

台風3号 週明けに関東の南へ 再び「台風+前線」の危険な組み合わせに

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6月10日12時現在、強い台風3号はフィリピンの東海上をゆっくりと北上しています。「ゆっくり」とは、時速9キロ以下のことです。今後は徐々に速度を上げながら北東方向へ進み、あす11日(日)は大東島の東海上を進み、あさって12日(月)〜13日(火)にかけて、八丈島と父島の間を通過する見込みです。

本州の陸地からは離れて通りますが、本州付近には梅雨前線が停滞するため「台風+前線=大雨」に警戒が必要です。

10日夜から再び被災地で大雨の恐れ

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大雨の爪痕が残っている所に、再び、今夜(10日)から大雨の恐れがあります。台風3号周辺の湿った空気が梅雨前線に向かって流れ込み、前線の活動が活発に。九州南部〜四国の太平洋側を中心に、雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがあるため警戒が必要です。

強雨エリア次第に東へ

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あす11日(日)、活発な雨雲は次第に東へ進み、紀伊半島〜東海周辺で激しい雨が降る恐れがあります。関東も一日雨で本降りとなりそうです。

台風3号は、先日の台風2号ほどは発達せず、速度も上げていくため、線状降水帯が発生するような場にはならない予想ですが、それでもライン状の活発な雨雲が発生し、局地的に激しい雨が降る恐れがあるため警戒が必要です。

九州南部〜紀伊半島などでは、12日正午までの24時間雨量は多い所で200ミリ近く予想されています。先日、記録的な大雨となった所で再び、大雨が予想されています。今後は、少しの雨でも土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒が必要です。

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