多肉植物が大きくなると、当然根の部分も大きくなります。放っておいたらたらギュウギュウの状態になって、根ぐされや土の栄養が減少する事態を引き起こします。
避けるためには正しく植え替える必要があります。これからそのやり方をご紹介します。
最初のステップは植え替えのタイミングを知ることです。多肉植物は生長期に突入し始めたタイミングで植え替えると、他の時期より元気に育ちます。そのため生長期を見極める必要があるのです。
生長期は多肉植物によって違いますが、その生長の仕方は大まかに3類型に分けられます。
それぞれ夏、冬、春秋に生長する「夏型種」、「冬型種」、「春秋型種」です。
夏型種は3~6月の春に植え替えするのが適当。冬型種は8~11月の秋、春秋型は3月~4月の春が適期となっています。
2つ目のステップは土選びです。鉢の土が栄養不足になるのを憂慮して植え替えたのに、植え替え先の土が不適なものでは意味がありません。そのためしっかりした土を用意しましょう。
自作で土を配合する場合は、火山灰を乾燥させて褐色になった『赤玉土』と、軽石で黄色みがかった白色の粒『鹿沼土』、樹の葉や枝が年月をかけて堆肥になった土『腐葉土』を混ぜて下さい。
それぞれ赤玉土:鹿沼土:腐葉土を3:3:4の割合で混ぜ合わせれば、多肉植物にあつらえ向きの土になります。
最後のステップは注意点でもあります。時期を考え土も考慮して既存の鉢から多肉植物を抜いたとしても、最後で失敗しては意味がありません。この注意点を踏まえなければ根ぐされすることも。
その注意点とは、『苗を抜いた後すぐ植えてはいけない』というものです。というのも、根は過湿や雑菌に弱いため、湿ったまま移すと腐ったり傷んだりします。抜いた後はすぐ植えずに、2、3日乾かしましょう。
面倒くさいからと植え替えを渋っていると、後々後悔しきれない事態になるかもしれません。
その前に今回ご紹介させて頂いた手順をもとにして植え替え、多肉植物を生長させて下さい。
※トップ画像はPhoto by くぅさん@GreenSnap