沖縄出身のGACKTと二階堂ふみがダブル主演を務める映画『翔んで埼玉II(仮題)』の制作が決定した。
「翔んで埼玉」は、マンガ「パタリロ」などで一世を風靡した漫画家・魔夜峰央(まや・みねお)氏が1982年に発表した作品。「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせておけ!」「埼玉なんて言っているだけで口が埼玉になるわ!」などの強烈なセリフや、埼玉県を徹底的にディスる内容が多数のメディアで取り上げられ、SNSを中心に大きな反響を呼び、2019年に実写映画化され、大ヒットを記録した。
その勢いは国内にとどまらず、第21回ウディネ・ファーイースト映画祭観客賞をはじめ、海外の映画祭でも数々の賞を受賞。どの国・地域にも存在する「愛郷心」が多くの人たちの感動と称賛を呼び、高い評価を受けた。2020年に開催された「第43回日本アカデミー賞」では、最優秀賞を受賞した監督賞、脚本賞、編集賞をはじめ、その年最多となる12部門を席巻した。
今回、『翔んで埼玉II(仮題)』も前作に続き、GACKTと二階堂がダブル主演を務める。
前作から引き続きプロデューサーを務める若松央樹氏は、「前作の公開中、埼玉の皆様から“もっとディスっても大丈夫!”、他県の皆様には“自分たちの地元もいじってほしい!”という熱い反響が多数寄せられ、続編の話が持ち上がった」と告白。
このたび、新たなビジュアルと共に前作でダブル主演を務めたGACKT、二階堂の続投、さらに劇場公開が2022年に決定した情報も解禁となった。
原作者の魔夜氏は「改めて言うが、正気か」と困惑した様子。そして、麻実麗(あさみ・れい)役のGACKTも「再びこの、いい意味でくだらない最高のエンターテインメントに関われると思うと、今から…不安しかありません。前作であれだけ埼玉をディスったにもかかわらず、監督はまたしても続編をやる気です。監督、バカなの? 完全に壊れています…。そしてGACKTがまた高校生を演じるのか…、ダメでしょ? 疑問は多く残りますが、前作でもご一緒した武内(英樹)監督やふみちゃんがいれば、良い作品が作れると信じて…。いや、むしろ、全てお任せするしか、ありません。壮大な茶番のさらなるパワーアップ、ぜひ楽しみにしていてください。不安です…」と後ろ向き(!?)なコメントを。
一方、二階堂は「パート2を作ってみせる! と現場で肩をぐるぐる回しながら仰っていた武内監督。まさかこの映画がヒットするとは。まさかこの映画が日本アカデミー賞にノミネートされるとは。パンクで誠実な物作りをされる武内監督、そして派手に踊らせる若松プロデューサー。真面目に不真面目な大人たちが集まる現場にまた呼んでいただけて、とても光栄です。パート1(まさかこの呼び方をする日が来るとは思わなかった)をはるかに超える大作を、最前線で感じられたらと思います」と前向きな胸の内を明かした。
同情報解禁前夜となる8月10日の夜には、『翔んで埼玉』の公式サイトなどに異変が起こると、SNSでは早くも続編を期待するコメントが飛んでいた。
今回はどんな埼玉を見せてくれるのか、期待が高まる。
映画『翔んで埼玉II(仮題)』
2022年公開予定