
身近な資材や使わなくなった物を利用して、畑の小道具を自作している読者のみなさん。マネしてみたくなるようなアイデアと便利小道具を紹介します。
1 傘の骨のトンネル支柱
ビニール傘の中棒を適当な長さで切断して畝に挿し、寒冷紗の浮き掛けに利用しています。キャベツやブロッコリー、タマネギなどの苗床に便利です。被覆資材を掛け替えればオールシーズン利用できそうです。
2 古いヨシズでマルチング
イチゴ畝の脇に敷いて、実に泥がつくのを防いでいる例です。ヨシズには地温安定、保湿効果がありマルチ資材にぴったり。
スイカやカボチャの敷きワラ代わりに利用できます。
3 手袋や長靴を畑で保管
地面に挿した支柱に手袋や長靴を引っ掛けておく、小屋のない市民農園の“あるある”アイデアです。
持ち帰る手間が省け、長靴も逆さに掛けてあるので、雨が降っても中が濡れません。
4 ジョウロに肩ヒモをプラス
水をたっぷり入れた重いジョウロは、肩ヒモをつけるだけで作業がぐんとラクになります。
写真は、埼玉県の坪内農園のスタッフさん。この夏、マネしてみたいアイデアです。
5 畑の小石でつくる万能重石
岐阜県の楠田久美子さんは、畑の小石を物入れ袋に入れて重石として利用。
置く場所によって形が変わり、畝の法面にもフィットする万能重石です。畑のあちこちに重石を置いています。

ワンタッチでトンネル掛けができる、アイデア防虫ネット。両裾に支柱をパッカーで留めて自作した。

万能重石を防虫トンネルの裾押さえに利用する。

畝の法面にもフィットする使いやすさ。

畑の小石をコツコツためて、万能重石を増産中。

マルチや防草シート押さえなど、使い方はいろいろありそう。
6 歩き鎮圧に便利!子ども用スキー板
「子ども用スキー板はタネまき後の足踏み鎮圧に便利。土に均等に圧がかけられ、ちょうどいい具合です」と、神奈川県の自然栽培農家、田村吾郎さん。靴に装着して、畝の上を歩いて鎮圧します。
7 紙の米袋であんどんづくり
愛媛県の三並清継さんは、紙製の米袋をあんどんに利用しています。
紙製の米袋は3層構造です。袋の底を切り、半分にすると1袋で6つのあんどんがつくれます。
「米袋に使われている紙はとても丈夫で、雨にも強い。光をよく通し中は明るくて苗が徒長する心配はありません」と、三並さん。
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