萩市浜崎町の「レンタルスペース廻69」に5月11日、店舗を持たない架空の喫茶店「コーヒーと手紙 コポ」が1日限定でオープンする。(山口宇部経済新聞)
「コーヒー+お菓子セット」
春と秋に限定開催する同イベントは、訪れる人にハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーと、ゆっくりと手紙を書くというデジタルデトックスされた心豊かな時間を提供する。
店主は山口市出身で、約10年前に萩へ移住した杉本志緒里さん。「幼い頃、母と訪れた喫茶店で過ごした、ゆったりとした心地よい時間を、私自身も提供したいと考え、この喫茶店を始めた」と話す。店名の「コポ」は、コーヒーを淹れる際の「こぽこぽ」という音に由来し、幼い頃からコーヒーを「コポ」と呼んでいた思い出から名付けた。
当日は、杉本さんが集めた様々なデザインの便箋や、こだわりの文具を店内にディスプレイする。訪れた客は、その中から好きなものを選び、手紙を書くことができるため、手ぶらでの来店も可能。オリジナルの切手と便箋のセットも販売する。
3回目の開店となる今回のテーマは「色・いろいろ」。杉本さんは「母の日に開催することや、新入学・新入社など、環境が変化する時期でもあるので、手紙に込める様々な思いを表現できるよう、このテーマを選んだ」と話す。今回は、カラーセラピスト「aroma calm(アロマカーム)」とのコラボレーションも実現し、色とりどりのレターセットを用意する。
店内には、ゆったりと過ごせる座敷席を約15席設ける。提供するメニューは、「コーヒー+お菓子+選べるレターセット」(1,000円)や、「コーヒー+お菓子セット」(500円)のほか、店主の出身地である山口市のソウルフード「三角チーズサンドパン」(300円~)や、「コポ」のオリジナルブレンドコーヒー(400円)など。「aroma calm」による「カラーセラピーカウンセリング」(2,000円、予約制)も実施する。喫茶利用のみも可能。
杉本さんは「手紙を送る相手を思い浮かべながら、じっくりと便箋を選び、温かいコーヒーを片手にゆっくりと手紙を書く。そんな、デジタルデトックスされた、豊かで特別な時間を提供したい」と話す。
営業時間は、5月11日の12時~16時。