ポケモンユナイトアジア王者、墨田区長を表敬 世界大会と聖地化語る

  • 2025年5月17日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 ポケモンユナイトのアジア王者となったプロeスポーツチーム「INSOMNIA(インソムニア)」が5月16日、墨田区役所を訪れ、山本亨区長に優勝を報告した。(すみだ経済新聞)

 山本亨区長に報告するインソムニアのメンバー

 墨田区内に拠点を置くINSOMNIAは、「眠れなくなるほどの興奮を、世界に」をビジョンに掲げるプロeスポーツチーム。墨田区内では、公民学連携を通じたファンコミュニティづくりにも取り組んでいる。2024年からはiU情報経営イノベーション専門職大学(墨田区文花1)との連携も始まり、チームが拠点を置くほか、eスポーツと地域をつなぐ授業や共同研究などを通じて、実践的な学びと地域貢献の両立を目指している。

 同チームは3月に行われた「ポケモンユナイト アジアチャンピオンシップ2025」で日本代表として出場。アジア各国から集まった16チームによるトーナメントを勝ち抜き、、アジア王者に輝いた。8月にはアメリカ・アナハイムで開かれる世界大会にアジア代表として出場する。

 表敬訪問には、インソムニアを運営するINS(文花1)の本橋壮太社長と、Obuyan(おぶやん)選手、TsunTsun(つんつん)選手、USAKAZU(うさかず)選手の3人が出席。優勝を報告した後、本橋さんと選手たちは山本区長と今後の展望や地域連携の可能性について意見を交わした。

 競技タイトルである「ポケモンユナイト」の魅力について、本橋社長は「10分で試合が終わるスピード感と、日本発のキャラクターが持つ親しみやすさがある。ルールもシンプルで、初心者でも楽しめる。バスケットボールのように『どこで点を取るか』の戦略性が問われる競技」と説明。

 今回の訪問では、墨田区のロゴを新ユニフォームに採用する構想も共有され、本橋さんは「墨田の名前を背負って世界と戦いたい」と意気込みを見せ、山本区長は「応援する側にも誇りを与えてくれる存在。墨田区をeスポーツの聖地にする夢を、皆さんが形にしてくれることを期待している。世界大会でも活躍を」とエールを送った。

 おやぶん選手は「このジャンルのゲームは戦略性がすべて。どこをどう動くか、0.1秒単位で判断する。経験を積んだからこそ、試合が始まる時点で“今日は勝てる”という確信が持てた」、USAKAZU選手は「チーム全体で試合を読む力があった。誰かが調子を落としても他のメンバーが自然とカバーする。それが5人制の良さ」とそれぞれ話す。

 つんつん選手は「東京に拠点を移したことで、リアルな場面でのやりとりや反応が増えた。大会でも観客の声援が力になった。若い選手の反応速度も武器だが、経験による予測力も重要。eスポーツでは34歳、35歳でも第一線で戦える。それがこの競技の奥深さ」とも解説する。

 本橋さん「アジア大会での優勝を機に、区内外からの注目度が一気に高まった。今後は墨田区をベースに、教育や福祉、観光との連携も視野に入れながら、地域と共に成長していくチームでありたい」と意気込む。

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