すき焼き店「神戸牛すき焼き 牛陣」(大阪市中央区東心斎橋2)が5月23日、心斎橋にオープンした。(なんば経済新聞)
すき焼きの最初の1枚はスタッフが目の前で焼いて提供
運営は、大阪を中心に焼き肉・しゃぶしゃぶ・鉄板焼きなど牛肉を使ったさまざまな飲食業態を展開するダンシンダイナー(淀川区)。「和牛による『本物の和食体験』ができるレストラン」をコンセプトに関西風の「焼き」スタイルですき焼きを提供する。
店舗面積は約47坪。全室個室で、8室合わせて46席を設ける。店舗入り口は、赤や白、紫などの和傘で装飾し、各室には浮世絵師・葛飾北斎の作品「神奈川沖浪裏(なみうら)」「山下白雨」をはじめとする浮世絵や水墨画で壁面を彩る。個室の出入り口はふすまをイメージした扉を設置し、琴の調べを店内BGMとして流すなど和の空間を演出する。
メニューはコース3種類を用意。ラインアップは、但馬牛の中でも厳しい定義を守った上で認定される「神戸牛」を使った「神戸牛すき焼きコース」(1万9,800円)、すき焼きに加えて神戸牛のステーキが付く「神戸牛極上コース」(3万800円)、佐賀牛や熊本牛など仕入れによって使う種類が変わる「黒毛和牛すき焼きコース」(1万780円)。すき焼きの最初の1枚はスタッフが鉄鍋で肉を焼き、砂糖としょうゆを絡めて提供する。いずれもしゃぶしゃぶに変更できる。
すき焼きは、淡路島産タマネギをはじめ菊菜、ネギなど主に関西で採れた野菜と大分県産ブランド卵「龍(りゅう)のたまご」をロース肉120グラムと共に提供。コースでは、神戸牛のうまみを煮出しただしを使った先付け「神戸牛出汁(だし)茶碗(わん)蒸し」、黒毛和牛を使ったサーロインカツ、キャビアを添えたあぶりずしなど4品を並べる「前菜四景」、羽釜で炊き上げた銀シャリ、黒門市場の漬物店「伊勢屋」の漬物、季節のデザートなども提供する。
コース以外にも先付け、野菜盛り、銀シャリ、漬物が付く「神戸牛すき焼きセット」(1万7,600円)、「黒毛和牛すき焼きセット」(8,580円)をそろえる。
店長の服部真倫子さんは「一度来店してもらい『牛陣』ワールドを体験してほしい。関西ならではの『焼き』の文化を満喫してもらえれば」と話す。
営業時間は17時~23時。