宗像で「外国につながる子どもと保護者の交流会」 情報交換の場に

  • 2025年5月21日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 「外国につながる子どもとその保護者の交流会」が5月18日、宗像市立城山中学校(宗像市陵厳寺1)地域連携室で開かれた。(宗像経済新聞)

 デザートを作る子どもたち

 大学生が柔軟な発想や特色を生かし、宗像の課題解決や魅力向上につながるアイデアを提案する宗像市の事業「まちの課題解決プロジェクト」をきっかけに始まった同交流会。2022年度、福岡教育大学の国際交流サークル「KIZUNA(きずな)」が多文化共生の推進や新たなコニュニティーの形成に取り組むことを目的に外国人市民や外国にルーツを持つ市民が対象の交流会を企画。2023年度からは、宗像地域国際交流連絡協議会や宗像ロータリークラブ協力の下、同サークルが継続的に運営している。

 当日は、宗像周辺に住むイギリス、フィジー、ベトナムなどにルーツがある子ども14人とその保護者が参加。子どもたちは同サークルに所属する大学生と絵を描いたり、おもちゃで一緒に遊んだりしたほか、デザート作りを楽しむ様子が見られた。

 参加した保護者からは「宗像では、近年外国にルーツがある子どもたちが増えてきているが、なかなか悩みを共有し合える人が周りにいない。この交流会は子どもや学校の悩みなどを情報交換できる貴重な場所。自分と似た環境の子が周りにいることで、子どもたちも安心している様子。夫同士も交流を楽しんでいる」との声が聞かれた。

 同サークルに所属する福岡教育大学3年生の田代彩乃さんは「日本語が上手に話せないことで、学校で疎外感を抱いてしまう子どもたちもいるのでは。交流会では、日本語の指導についてのお知らせや情報交換も行っている。子どもたちだけでなく保護者間の輪も広げていけるよう今後も交流会を開きたい」と話す。

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