障害のある子どもたちを対象とした職業体験イベント「楽しむ!繋(つな)がる!未来へのOne Step!~地域と共に歩む職業体験~」が5月11日、道の駅むなかた芝生広場(宗像市江口)で開催された。主催は宗像青年会議所。(宗像経済新聞)
消防車の展示や放水体験
2026年、宗像市に開校予定の「福岡県立宗像特別支援学校」を見据え、障害のある子どもたちが実際の仕事を体験しながら、地域の一員として自信を持って成長していけるように企画したイベントで、同会議所の地域貢献活動の一環。
当日は、宗像市周辺の特別支援学級や放課後等デイサービスに通う子どもたちとその家族のほか、一般の方にも来場を呼びかけ、延べ1200人が参加した。
職業体験ブースでは、「Y’s総建」(福津市津屋崎5)による重機体験や「松田板金」(津屋崎4)による板金折り鶴、「津屋崎窯陶芸教室」(勝浦)の陶芸体験、「緑の里」(花見が浜1)の野菜出荷準備体験など、地元企業22社の協力の下、職種の模擬体験を行った。実際に障害者雇用を行っている企業も参加し、企業説明や相談の場も設けるなど、今後の雇用支援につながる取り組みも見られた。
就労継続支援A型事業所の「しょうふく」(宗像市日の里1)の服・タオルたたみ体験をした参加者は「タオルの数を数えるのが楽しかった。タオルのたたみ方と洋服のたたみ方を練習したら覚えられそう。教えてもらったことを家でも手伝いたい」と笑顔を見せる。
同会議所の岩城裕幸理事長は「実践的な体験を通じて、子どもたちが働くことの楽しさや、地域とつながる喜びを感じ、自信を持って未来に踏み出してほしい。この取り組みが、障害のある子どもたちにとって大きな一歩となり、地域全体で支え合いながら共に生きる社会づくりへとつながっていくことを願っている」と期待を寄せる。