熊本・上乃裏の就労移行支援事業所でワイン会

  • 2025年4月23日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 就労移行支援・自立訓練事業所「ソーシャルスクエア上乃裏」(熊本市中央区水道町)で4月15日、ワインの試飲会「世界のどこよりも早くマルベックで乾杯しよう!」が開催された。(熊本経済新聞)

 当日の様子

 国内に就労移行支援事業所9カ所を展開するソーシャルデザインワークス(福島県いわき市)が立ち上げた熊本で3番目の事業所で、ワインショップ「ESPACIO」を併設する。ワインセラーには、アルゼンチンの産地提携ワイナリーから仕入れた約30種類のワインを用意。酒類販売管理者で就労支援員の大石泰山さんが中心となり、接客や受発注業務などを利用者と一緒に行っている。

 今回のイベントは、ワインを通じて施設のことを知ってもらいたいと開催。「ESPACIO」の立ち上げにも関わった、アルゼンチンワイン専門輸入商社「北山商事」(福島県いわき市)の北山薫社長が選んだマルベック品種のワインをグラスで提供した。提供したのは、「アスースマルベック」「リチッテリ カンフーマルベック SO2無添加」「カサレナ 505 レゼルバマルベック」の3種類。

 北山さんと大石さんが参加者にワインを注ぎ、それぞれの特徴を紹介した。「ブドウ畑は平均標高900メートルと高く、中には3000メートルに達する場所もある。強い日差しと昼夜の寒暖差が生まれ、ブドウはゆっくりと成熟し、凝縮した風味と豊かなアロマ、しっかりとした酸味が特徴」と北山さん。大石さんは「マルベックは濃い色調、豊かな果実味、滑らかなタンニンが特徴で、『黒ワイン』とも呼ばれている」と説明した。試飲しながら。参加者が理解を深める様子が見られ、終始和やかな雰囲気でイベントを終えた。

 イベントに参加した久森美月さんは「アルゼンチンワインを初めて飲んだ。ワインはあまり詳しくないが、気軽に参加できたし、それぞれ味わいが違っておいしかった」と話した。

 大石さんは「福祉サービスについて認知があまりされていない地域だと、その地域の企業や店は実習を受け入れてもらえないというケースがあり、熊本では特にその部分が課題になっていた。イベントを通じて地域とのつながりや福祉施設への理解が深まればと思って開催した。何かあれば気軽に相談できる場所を、これからも作っていきたい」と意気込む。

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