今治の大三島(おおみしま)に6月20日、ハンバーガー店「NICE TOUCH BURGER(ナイス・タッチ・バーガー)」(今治市上浦町井口)がオープンする。元小学校教員の松岡大介さんが長年の夢をかなえ、現在はテイクアウトを中心にプレオープン営業している。(今治経済新聞)
今治・大三島にハンバーガー店「ナイスタッチバーガー」の外観
東京で生まれ育った松岡さん。大三島には祖父母が暮らしており、幼い頃から夏休みには訪れるなどして、「いつかは大三島に住みたい」という思いを抱いてきたという。
東京では小学校教員として多忙な日々を送っていた松岡さん。当初は「定年退職したら、好きなハンバーガー店を島で開きたい」と考えていたが、オーストラリア出身のカフェ店主との出会いが転機になった。「楽しそうに仕事をしている姿に感化され、『今やろう』と決意した」と振り返る。2023年3月に教員を辞め、飲食店での1年間の修業を経て、昨年4月、単身で大三島へ移住した。
店舗は、祖母が農機具庫として使っていた倉庫を改修した。店内には対面式のキッチンカウンターを設け、「来店客とのコミュニケーションを大切にする設計を施した」という。
ハンバーガーの要となるパンは、大三島の「パン屋まるまど」に特注。「風味と食感にこだわり、肉との相性がいいパンを目指した」と松岡さん。パティには国産牛100%の赤身肉をメインに使い、「食べ応えのある仕上がりを追求した」という。
メニューは、「ハンバーガー」(1,300円)、「チーズバーガー」「テリヤキバーガー」(以上1,400円)など12種類のバーガーを用意。「キッズバーガー」(700円)、「キッズチーズバーガー」(750円)などの子ども向けメニューもそろえる。
店名の「NICE TOUCH BURGER」は、「いい感じ」という意味の英語から名付けた。「お客さまに『何か、いい感じ』と気に入ってもらえるような店にしていきたい」と松岡さん。グランドオープン以降はイートインスペースも整備し、将来的にはコーヒーを提供する朝の営業や、お酒を提供する夜の営業も視野に入れているという。
「観光客はもちろん、地元の人にも『何か、来たくなる』と思ってもらえるような店になれれば」と意気込む。
営業時間は11時~15時。営業日はインスタグラムで知らせる。