浅間(せんげん)神社(上里町大御堂)境内の特設ステージで5月3日、「東大御堂(おおみどう)八十八夜会 演芸祭」が開かれる。(本庄経済新聞)
昨年の「東大御堂八十八夜会 演芸祭」会場の様子
同祭は、昭和初期の頃から地元の青年団が中心となり、立春から数えて88日目(5月2日ごろ)に「八十八夜演芸会」と題し、股旅物(またたびもの)を中心とした素人舞踊を開いていたという。
「東大御堂八十八夜会」20周年記念誌によると、「昭和30年代の高度経済成長期になると若者が農村を出て都市部で就職する人が増え、娯楽やスポーツも多様化したことで、『八十八夜演芸会』も衰退し、1961(昭和36)年ごろには自然消滅した」と記されている。
地域の有志が子どもの頃に体験した「演芸会」を復活させて農村集落の古き良き農村文化を守り発展させようと、1996(平成8)年に「東大御堂八十八会」を発足し、復活に向けた活動が始まった。1997(平成9)年5月3日、「第1回八十八夜演芸祭」を37年ぶりに行った。コロナ禍の中断を経て、一昨年復活。今年29回目の開催で、昨年設立された同町観光協会が初めて後援する。
当日は14時30分からの開会セレモニーに続き、昼の部・前半、ゲストによるステージ、昼の部・後半、夜の部から成る。
15時からの「昼の部・前半」では、安来節、パプリカ、蟹工船(かにこうせん)、上里音頭など、16時25分からの「後半」では、潮来花嫁さん、赤城の子守唄、天城越え、真赤(まっか)な太陽など、そして17時10分からの「夜の部」では、あばれ太鼓、別れの一本杉、マツケンサンバなどを地元住民が演じる。さらにゲストとして、「かみさと鳴子会」(15時40分~)、「ハニハニサークル」(15時55分~)、「太極拳 誉伸会」(16時10分~)が出演する。
会場には「金魚すくい」「ヨーヨー釣り」などのコーナーも用意。はやし農園のスイーツ、パンの製造・販売を行う「味輝(みき)」のパン、平沼水産のウナギ、ポップコーン、焼きまんじゅう、ドリンクなども販売する。同町広報大使の清水祐子さんは「地域の温かさやにぎわい、そして地域住民の活気を多くの人が感じてほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は14時~19時(バザーは17時まで)。雨天中止。