広島県の温井ダム(安芸太田町)で4月14日から、梅雨や台風による洪水に備えるため、ダムの水位を事前に下げる「水位低下放流」が始まった。(広島経済新聞)
水位低下放流は、洪水期に備え、ダムの貯水容量を確保するために毎年実施されている。管理水位を約9メートル下げることで、追加で1000万立方メートルの洪水調節容量を確保し、総計4100万立方メートルの洪水対策容量を維持することができるという。
放流は「中位標高放流設備」と呼ばれる水面より約60メートル下の位置から行う。水しぶきが舞い上がる放流の様子を間近で体感できるという。一部日程では下流広場を一般開放。普段は立ち入ることのできない高低差約100メートルの管理用階段「しわい階段」を通って下流広場に向かってもらう。
放流予定日は4月18日~20日、4月25日~27日、5月9日~11日。それぞれ1日2回、11時・14時から各15分実施する。雨具の持参を薦めるほか、駐車場、エレベーターの混雑が予想されるため、早めの来場を呼びかける。気象状況や河川水量により、放流が中止・変更となる場合はホームページで知らせる。